アイストの浜辺 ジョルジュ・レメン

ベルギーの新印象派画家、ジョルジュ・レメンの代表作です。
レメンは、スーラに影響を受け、点描と色彩分割手法を用いて絵画を描きました。
しかし1891年にスーラが亡くなり、1890年代の後半からは「点描」技法を使わなくなりました。
それでは具体的に観て行きましょう。
点描により効果的に表現された空と海。全体的に穏やかな曲線が支配する中、ヨットの鋭いマストがアクセントとなっています。
オルセー美術館所蔵。
<MAP>

2+

杭打ち人夫 マクリミリアン・リュス

19~20世紀フランスの新印象派の画家、イラストレータ、版画家である、マクリミリアン・リュスの作品です。リュスは、労働者をモティーフとした絵画を数多く描きました。
それでは具体的に観て行きましょう。
本作品は、ベルギーのシャルルロワ炭鉱を描いています。新印象派の特徴である、戸外の明るい光を、日差しの強烈さとして表現し、肉体労働の過酷さが伝わってくる作品に仕上げています。
また川の向こう岸には工場の煙突群が描かれ、当時の急速な工業化を暗示しています。
オルセー美術館所蔵。
<MAP>

3+

セーヌ川とノートルダム ヨハン・バルトルト・ヨンキント

19世紀オランダ画家出身で、クロード・モネに影響を及ぼした前期印象派の画家、ヨハン・バルトルト・ヨンキントの作品です。
ヨンキントは、リアリズムと印象派を繋ぐ画家と言われています。
それでは具体的に観て行きましょう。
広角的な視点を取りながら構図の焦点にノートルダム寺院を置き、前景と中景にセーヌ川とその沿岸の街並みを描いています。
18世紀の都市の名所絵的な景観図の伝統を受け継ぎながら、明るい青空に満ち渡る穏やかな光は、印象派の特徴となるものです。
オルセー美術館所蔵。
<MAP>

3+

トゥルーヴィルの海岸 ウジェーヌ・ブーダン

19世紀フランスで印象派の先駆的存在と言われる画家、ウジェーヌ・ブーダンの作品です。ブータンは、印象派の特徴と言える、軽快なタッチと光の描写を先取りして風景画を描きました。
それでは具体的に観て行きましょう。
本作品では、海岸で遊ぶ都会の人々が描かれています。少し曇った空や、風が吹いている様子、雲が動いている様子などが、軽快なタッチと光の描写を用いて描かれています。人々の笑い声、波の音、そして空は高く、遠く、どこまでも続いている。。。その場の空気感が伝わって来ます。
ブータンの絵画を観たコローは、敬愛の念を込めて「空の巨匠」と呼びました。
オルセー美術館所蔵。
<MAP>

3+

ポール=マルリーの洪水 アルフレッド・シスレー

19世紀フランス生まれのイギリス人印象派の画家、アルフレッド・シスレーの作品です。
自然の光の下で、目に映ったままに描く戸外制作を積極的に行ったシスレーは、風景画の名作を多く残しています。
本作も、パリ郊外のセーヌ川で制作を行い、雪解けで洪水が発生した様子を描いています。玄関先まで迫る水と町の風景は非日常的で、水面の揺れに反射する光やどんよりとした雲の動きが印象的な作品です。
災害を描いたものでさえ、重々しさを避け、明るいトーンでまとめ上げる手法からは、シスレーの優しい人柄を感じます。
オルセー美術館所蔵。
<MAP>

2+

ルーヴシエンヌの雪 アルフレッド・シスレー

19世紀フランス生まれのイギリス人印象派の画家、アルフレッド・シスレーの代表作です。印象派の冬景色の傑作のひとつと言われます。
それでは具体的に観て行きましょう。
画面構成は、中央に収斂してゆく細い道の遠近感を強調した構成となっています。そして、雪の微妙な変化がなんとも素晴らしい。
道の先にいる女性からは、僅かに人のぬくもりが感じられます。更に女性がひとりいることで孤独感が一層深まります。
日常的な世界を散文詩に生まれ変わらせることに成功している作品です。
オルセー美術館所蔵。
<MAP>

3+

花束を持つ踊り子 エドガー・ドガ

19世紀フランス印象派の画家、彫刻家、エドガー・ドガの作品。
ドガが数多く手がけた踊り子作品のひとつです。
それでは具体的に観て行きましょう。
この絵の主役は、踊り子の顔というよりも、彼女のチュチュ(バレエの衣装)です。一見無造作に広がる色鮮やかなオレンジ・イエローの線が画面に動きを与え、その周辺のブルー・グリーンと溶け合って、暗い地を背に打ち上げ花火のような効果を上げています。
オルセー美術館所蔵。
<MAP>

3+

浴槽 エドガー・ドガ

19世紀フランス印象派の画家、彫刻家、エドガー・ドガの作品。
印象派の画家は風景画を描くことが多いですが、ドガは都会の下層階級の生活を題材とした作品を多く描きました。
それでは具体的に観て行きましょう。
桶で水浴びをする女性の絵です。モデルの後姿のみを描くことで、日常の一場面を切り出したような構成になっています。テーブルとその上の水差しやブラシ等、乱雑に物が置かれており、日常的な雰囲気を重視している事がわかります。
水浴びする女性を俯瞰的に見下ろす視点は、ドガの女性に対するスタンスの表れです。
ドガは女性たちを「自分の体を舐めている猫のように、自分にかまけている人間の姿をした動物である」と語っています。
オルセー美術館所蔵。
<MAP>

3+

舞台の踊り子(エトワール) エドガー・ドガ

19世紀フランス印象派の画家、彫刻家、エドガー・ドガの作品。
ドガの踊り子の絵画の中で、最も親しまれている作品です。
それでは具体的に観て行きましょう。
舞台上で軽やかに舞う踊り子。舞台に設置されている人工的な光が、下半身から上半身に向かって踊り子へ照らされています。ドガが得意とした人工光の描写が、効果的に舞台上の踊り子を引き立たせています。
観者が踊り子を上から見下ろすという大胆な構図は、日本の浮世絵の奇抜な構図構成に影響を受けたと言われています。
オルセー美術館所蔵。
<MAP>

3+