アルジャントゥイユの橋 クロード・モネ



19世紀フランス印象派の巨匠、クロード・モネの作品です。
モネはセーヌ川とこれに架かる橋を繰り返し描きました。その中でも本作は、色彩分割による印象主義的表現の完成度が高い作品と言われています。
それでは具体的に観て行きましょう。
本作はパリの北西、セーヌ川右岸にある街、アルジャントゥイユにある橋の情景を描いた作品です。変幻自在の水の戯れと水面に揺れる光、空、雲に対し、その上に架かる橋は揺るぎない存在感を示しています。
両者の堅(橋)と軟(水)、静(橋)と動(水と光)、あるいは人工(橋)と自然(水と光、雲)の対比がされています。また、岸辺の草木から無人のボートを経て川面を滑るヨットの白い帆、さらに向こう岸の家に至るまでの自然に空間表現が見事です。
これらは、色彩分割(絵具を混合させない筆触分割)による水面の描写が土台となって成立しています。
ワシントンのナショナル・ギャラリー所蔵。
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