アルジャントゥイユのひなげし クロード・モネ



19世紀フランス印象派の巨匠、クロード・モネの作品です。
対比的な色彩の使用と画面構成が特徴的な作品です。
それでは具体的に観て行きましょう。
夏のアルジャントゥイユ郊外の坂道を日傘を差した母娘らが下ってくる姿を描いた作品です。似たような親子が前後二組描かれています。彼らを互いの距離感を示すと共に、時間的推移も暗示しています。
そして、対比的な色彩の使用と画面構成。ほぼ中央から上下に分けられる画面は、上部が空の青色と雲の白色、下部がひなげしの赤色と叢の緑黄色が支配しています。
特にひなげしの赤色と空の青色との対比は、観る者に爽快感と強い印象を与えています。また、白色、緑黄色を的確に配置することによって、それらをより効果的に引き立たせています。
さらに、水平に背の高い木々や一軒の家屋を連ね、ほぼ水平線上へ描くことで上下が分離し過ぎず、画面内に統一感を持たせることに成功しています。
オルセー美術館所蔵。
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