干し草車



17世紀フランス古典主義の画家兄弟ル・ナン三兄弟を代表する作品です。ルーブル美術館所蔵。
本作品は1848年にパリで展示され、大きな反響を呼んだ作品として知られています。
画面右下部分に赤子を抱く母親の農婦が荷馬車の前で座り、その周りには猟犬や家畜が配されています。またその上部に荷馬車の上に乗り子供らの姿が干し草と共に描かれ、その中のひとりは笛を吹いています。画面中景では納屋の前に農婦とその子供らが家畜に水を与えています。
リズム感の良い人物配置や構図が本作の特筆すべき点のひとつですが、豊かな色彩で描かれる本作の中に漂う独特の風俗的情緒感が作品の中から現実の世界へ、渾然として観る者に訴えかけているところが絶品と評されています。
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