酒を飲む王様

ダーフィット・テニールスの作品。テニールスは、農民の野外での祭りや祝賀の様子、酒屋や台所の風景など大衆的な題材の絵画を多く残しています。
本作は王冠をかぶせられ「一日王様」となった村人、ひたすら酒をすすめて、どんちゃん騒ぎしている場面を描いています。
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3+

メレアグロスとアタランテ

17世紀のフランドル派を代表する画家ヤーコブ・ヨルダーンスの作品。
本作品はギリシャ神話の一場面で、自分に不満を漏らす叔父たちを手にかけようとするメレアグロスの姿です。画面中央で、左肩に黄色い衣服を掛けているのがメレアグロスです。右手は剣の柄を握り締め、すぐにでも引きぬいて周囲にいる叔父たちを殺そうとしています。その右の女性アタランテは、右手でメレアグロスの右手を抑え、剣を引き抜かせないように留めています。
叔父たちから猪の頭部を寄こせとしつこく言われ、メレアグロスは完全にいきり立ちます。戦利品としての猪の頭部は、ついにアタランテの手から奪い取られて、叔父たちの手に渡ってしまいます。この様子を見たメレアグロスは、王子としての自分の立場を忘れ、剣を抜いて叔父たちをメッタ切りにしてしまいます。
この事件により王妃アルタイアは、息子メレアグロスの命を絶ちます。
メレアグロスの死後、アタランテはヒポメネスと結婚することになりますが、それはまた別の物語り。
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3+

アタランテとヒポメネス

グィード・レーニの代表作。
アタランテはギリシャ神話の女性アスリートです。アルカディア王スコイネウスは男の子を強く望んでいたので、娘アタランテが誕生すると、アタランテは丘に捨てられ、彼女はクマに育てられたと言われています。
ずば抜けた運動能力を持つアタランテは、結婚しなくて済むよう、自分との徒競走で勝った者は彼女と結婚できるが、負けた者は彼女に殺されるというルールを作りました。
誰も徒競走に挑戦する者がいない中、アタランテに恋をしたヒポメネスは、徒競走に挑戦します。恋愛の女神アフロディーテはヒッポメネスに味方し、アタランテを誘惑する三つの黄金の林檎を与えます。
レースの間、アタランテがヒポメネスより前に出ると、ヒポメネスは黄金の林檎を転がし、アタランテに林檎を拾わせる。何度も足を止められたアタランテはヒポメネスに敗れ、アタランテとヒポメネスは結婚します。
本作品はヒポメネスが転がした林檎を拾うアタランテを描いています。
人の眼を引き付ける大胆な構図と人体の優雅な動き、なびく衣、きめ細かい肌と布地の質感との対比など、様々な要素が調和し画面全体として洗練された優美さを醸し出している逸品です。
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2+

アポロとミューズたち(パルナッソス)

フランス古典主義の巨匠ニコラ・プッサンが初期に手がけた代表作。
絵画の主題「パルナッソス」は、音楽や叙事詩の聖地とされるギリシアの山です。
パルナッソスには音楽や弓、医術、予言を司るとされる太陽神アポロが祭られています。
プッサンの友人で、詩人のマリーノへの感謝や献辞が、山頂の太陽神アポロンから酒盃と月桂樹の冠を授けられる古代ギリシアの大詩人ホメロスの姿に込められてると言われています。画面中央の裸体のニンフが横たわる泉は、太陽神アポロンの追跡から逃れるために身を投げたと言われる「カスタリアの泉」で、この泉の周囲には諸芸術を司る9人のムーサや学者、詩人などが配されています。
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2+

ロザリオの聖母

セビーリャ派の巨匠バルトロメ・ムリーリョの代表的な聖母子像。
イエス・キリストがその手にロザリオを持っていることから「ロザリオの聖母」と呼ばれています。
光と影のコンストラクトを使い、若くて美しい聖母と愛らしい幼児キリストの姿を現実感を伴って表現しています。この絵画の構成は単純で殆ど構成要素を持っていませんが、このような構成であるからこそ、画面に荘重で静かな雰囲気を漂わせることに成功しています。
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3+

無原罪の御宿り

セビーリャ派の巨匠バルトロメ・ムリーリョの代表作。
「無原罪の御宿り」とは神の子イエスが宿した聖母マリアは、原罪(性交)なしに生まれた汚れの無い存在でなければならないという聖母の神性の教義で、聖母信仰が盛んであった17世紀のスペインにおいて、大衆の間に浸透していました。
本作品中のムリーリョ独自の繊細で色彩豊かな聖母マリア降誕の描写は特に評価が高く、セビーリャ派の深い陰影法にはなかった柔らかい光と影を使って表現しています。
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4+

聖フィリポの殉教

フセペ・デ・リベーラの作品。
フィリポはイエスの十二使徒の一人です。イエス亡き後、スキタイ地方を旅しながら福音を説いたと言われています。
晩年のフィリポはヒエラポリスという街でイエスの教えを説いている途中、軍神アレスを祀った神殿で、人々から礼拝されていた竜を追い出しました。キリスト教徒の立場からすると竜を拝むのは偶像崇拝になるためです。この竜が神殿に姿を表した時に強烈な悪臭を放ち、悪臭が原因で多数の人々が命を落としました。ヒエラポリスの神官たちはこの責任をフィリポに求め、死をもって償うことになりました。
この絵画はフィリポが磔刑になる場面です。澄んだ青空を背景に殉教の場面が描かれ処刑の残虐性は和らげられています。調和のとれた構図の中で、聖人の深い眼差し、処刑人たちの躍動感、見守る人々の心理描写など、多彩な人物の表情が見て取れます。
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3+

三美神

ピーテル・パウル・ルーベンスの作品。
三美神とは、ギリシア神話とローマ神話に登場する美と優雅を象徴する三人の女神の事です。ギリシア神話の三美神は、魅力、美貌、創造力を、ローマ神話の三美神は、愛、慎み、美を司っているとされます。
左側の女神は、ルーベンスの妻エレーヌ・フールマンに似通っているとされ、ルーベンスはそこに理想の女性像を描いたそうです。
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4+

狩猟服姿の皇太子バルタサール・カルロス

ディエーゴ・ベラスケスの作品です。
皇太子バルタサール・カルロスの柔らかそうなブロンドの頭髪うあ白いレースの襟飾り、足元の草などの描写にベラスケス独特の筆使いが見られます。
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4+