無原罪の御宿り



18世紀バロック最後期のイタリア画家の巨匠、ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロの代表作です。
無原罪の御宿りとは、聖母マリアが母親のアンナから生まれる時に、人類が背負っている原罪(人類の先祖アダムとイブが楽園から追放された罪)の穢れを免れて産まれてきたということを言います。
それでは具体的に観て行きましょう。
本作は、マリアの姿をした魂が、天使たちに祝福されながら、月に乗って、地上のアンナのお腹に降りてくる様子を描いています。
上弦の月に乗る聖母マリア。その純潔性を表現しながらも、壮麗で重厚な宗教的威厳と美しさに溢れています。濃密で威風堂々とした色彩描写や、複雑に変化を見せながらも上方へと昇華してゆくかのような計算された構図展開は絶品です。
プラド美術館所蔵。
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