アモル(キューピット)を売る女

18世紀フランスの新古典主義画家、ジョゼフ=マリー・ヴィアンの代表作です。
ヴィアンは、ダヴィッドを含め1740年以降に生まれた大画家たちが師と仰ぐ人物です。
それでは具体的に観て行きましょう。
左側の女商人が手にしているのは、背中に翼の生えたアモル(キューピット)たちです。右側には取り出されたアモルへ興味深く視線を送る上品で裕福そうな身なりの女性と、付き人の女が描かれています。
構図的にはグラニャーノ遺跡の壁画を左右反転させて流用しており、垂直と水平が強調された厳格な場面展開であるものの、作品からは簡素的で軽妙な雰囲気や表現も感じることができます。
これらの特徴を併せ持つ本作は、新古典主義の萌芽的作品です。
フランスのフォンテーヌブロー宮殿所蔵。
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