15-16世紀イタリアの画家、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品です。
ダ・ヴィンチが聖母子を猫と共に描いたスケッチ画の6枚の内の1枚です。
キリストと同じ時間に生まれた猫の伝説はあるものの、猫という動物はキリストと象徴的に結びつくものではありません。しかし何の象徴でもないからこそ、ダ・ヴィンチは猫を好んで聖母子とともに描きました。
本作の上半分は人物たちの頭部が作り出す対角線によって堅固なものになっていますが、下半分は不明瞭であり、ダ・ヴィンチが聖母の足の位置について試行錯誤していることがわかります。
大英博物館所蔵。
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