バッカナリア 愛の争い ポール・セザンヌ



フランスのポスト印象派の画家、ポール・セザンヌの作品です。
バッカナリアとは、古代ギリシアの酒と収穫の神バッカスを祀る祝祭で、神々などに扮した祭りの踊り手たちは、足を踏鳴らして渦巻状に踊り、愛、酒、歓喜と喜びの恍惚状態となります。
それでは具体的に観て行きましょう。
森の中で男女や女と女の愛の争いが繰り広げられる情景が描かれています。セザンヌ独特の荒々しく劇場的な筆触により、愛の争いを表現しており、男女らの姿は非常に暴力的です。
右から3番目の金髪をなびかせた女同士による愛の争いの姿は神話の一場面のような雰囲気を醸し出しています。左側の2本の木は、立っている姿と逆さになっています。更に、右下の興奮しながら吠えている一匹の黒犬が、アクセントとなっています。
ワシントンのナショナル・ギャラリー所蔵。
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