エミール・ゾラの肖像 エドゥアール・マネ



印象派の創設に影響を与え近代美術の父とも呼ばれる、19世紀フランスの画家エドゥアール・マネの肖像画の代表作です。
マネは、筆跡を感じさせる流動的な線と伝統的な形式にとらわれない自由で個性的な色彩を用い、近代の日常、風俗、静物、歴史、肖像、裸婦、風景など様々な絵を描きました。また日本の浮世絵・版画の影響を受けたとも言われます。
それでは具体的に観て行きましょう。
本作ではエミール・ゾラの肖像として作品に名称を付けながらも、マネが持つ自身の興味(スペイン絵画や日本趣味)を中心に画面を構成しており、マネ本人の関心を描いた静物画的人物画です。
その証拠に壁にはマネの代表作「オランピア」の版画や、ディエゴ・ベラスケス作「バッコスの勝利(酔っ払いたち)」のエッチング、そして、二代目歌川国明による多色刷浮世絵木版画「大鳴門灘右ヱ門」が飾られ、いずれもゾラへと視線を向けています。
オルセー美術館所蔵。
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