グルメ パブロ・ピカソ

19世紀スペインのキュビスムの創始者、パブロ・ピカソの青の時代(※1)の代表作です。
作品では、小さな子供が大きなボールを両手で抱え、底に残っている最後の一口をスプーンで掬い取ろうとしている様子を描いています。青色以外に白色、黄色、オレンジ色など明るい色遣いが特徴的な作品です。
そして、作品では、青色とコバルト色で塗られたキャンバスの下に女性の肖像画が隠されています。当時、ピカソには金銭的な余裕がなく、新しいキャンバスを購入できなかった為、一度描いた作品を塗りつぶしたうえで別の作品を描き直すことも多かったと言われており、青青の時代の作品には、別の絵画が隠された作品がたくさん見つかっています。
※1:青の時代(1901年 – 1904年):ピカソが19歳のとき、親友のカサヘマスが自殺したことに大きなショックを受け、鬱屈した心象を、無機顔料の青を基調に使い、盲人、娼婦、乞食など社会の底辺に生きる人々を題材にした作品を多く描いた時代。
ワシントンDCのナショナル・ ギャラリー・オブ・アート所蔵。
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2+

シュザンヌ・ブロックの肖像 パブロ・ピカソ

19世紀スペインのキュビスムの創始者、パブロ・ピカソの青の時代(※1)の作品です。本作は、2007年サンパウロ美術館で盗難に遭ったことがあります。半月後に犯人は逮捕され、絵画は無事美術館に戻ってきました。
それでは具体的に観て行きましょう。
ワグナー作の声楽家として有名なシュザンヌ・ブロックを描いた作品です。ペンとインクによるスケッチに、ペンとインクによるスケッチに、チョークなどの白色顔料と不透明水彩絵の具を使用して描く画法を用いて描かれています。
※1:青の時代(1901年 – 1904年):ピカソが19歳のとき、親友のカサヘマスが自殺したことに大きなショックを受け、鬱屈した心象を、無機顔料の青を基調に使い、盲人、娼婦、乞食など社会の底辺に生きる人々を題材にした作品を多く描いた時代。
ブラジルのサンパウロ美術館所蔵。
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3+

はりつけ パブロ・ピカソ

19世紀スペインのキュビスムの創始者、パブロ・ピカソの超現実主義時代(※1)の作品です。主題は福音で、苦痛のパラドックスを「キリスト受難」を通して表現している作品です。
それでは具体的に観て行きましょう。
本作にはストーリーがあり、人物はデフォルメされて描かれています。キャンバス中央には、十字架に磔にされたイエス・キリストが白黒の色彩にて描かれています。
キリスト受難は赤色で表現されることが多いが、ピカソは白黒の色彩で表現しました。
一方、周囲の色彩は激しい赤色と黄色にて描写しており、キリスト受難が際立って見えます。キリスト受難と周囲の色彩を並列して描写することで、芸術的・隠喩的パラドックスが強調されています。
聖母マリアやマグダラのマリアも描かれているそうですが、私には良く判りません。
※1:シュルレアリスム(超現実主義)の時代(1925年 – 1936年):シュルレアリスム(ジークムント・フロイトの精神分析とカール・マルクスの革命思想を思想的基盤とし、無意識の探求・表出による人間の全体性の回復を目指しました。)に興味を持ち、活動した時代
パリのピカソ美術館所蔵。
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3+

手紙を読む パブロ・ピカソ

19世紀スペインのキュビスムの創始者、パブロ・ピカソがキュビズム時代から古典主義回帰の間で描いた作品です。
2人のこぎれいな身なりをした男が手紙を読む様子が描かれていいます。
2人は手紙を読むためにうつむいた姿勢で描かれ、1人がもう1人の肩の上に手を置いていますが。この手が異様に大きく描かれています。
ピカソがキュビズム時代から古典主義へ回帰したことから、キュビズムの画家達から批判されますが、意に介さなかったと言われます。
パリのピカソ美術館所蔵。
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2+

初聖体拝領 パブロ・ピカソ

19世紀スペインのキュビスムの創始者、パブロ・ピカソが14歳の時に描いた作品です。
幼い少女が祭壇の前にひざまずき、カトリック教徒として初聖体拝領を受けているシーンを、少女から大人の女性への変容として描いています。少女の真っ白なセレモニードレスと、祭壇の白い布と全体を照らしている、ろうそくの光とをリンクさせ、この場面を劇的に表現しています。
14歳にして、このような絵を描いたピカソは、やはり天才ですね!
ピカソは後に、このように語っています。
「私は15歳にて既にベラスケスのように描くことができた。そして子供のような絵を描くまでに80年もかかったのだ。」
バルセロナのピカソ美術館所蔵。
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2+

マンドリンとギター パブロ・ピカソ

19世紀スペインのキュビスムの創始者、パブロ・ピカソの総合的キュビスム時代(※1)の作品です。
分析的キュビズム時代のピカソは、対象を幾何学的分解・解体して描きました。総合的キュビズム時代には、分解・解体した対象を「コラージュ」「パピエ・コレ(貼り絵、ちぎり絵など)」「トロンプ・ルイユ(だまし絵)」などの技法を用いて再構成して描きました。
それでは具体的に観て行きましょう。
本作は波線、装飾模様、色の彩度・色相を重視した平面図形で描かれています。
また、キャンバスには、メドゥーサのような顔が隠されています。マンドリンとギターの響板にあけた穴が目となり、テーブルの下に歯を剥き出し、うなっているように見えます。メドゥーサはギリシャ神話に登場する架空の怪物ですが、ピカソは自身の心にいる怪物をメドゥーサとして表現したと考えられています。
※1:総合的キュビスムの時代(1912年 – 1921年):総合的キュビズムの時代の絵画は、単調な色彩の分析的キュビズムの絵画と異なり、装飾的で色彩豊かになります。また、壁紙や新聞紙など既成の素材を画面に貼り付ける「パピエ・コレ」という技法が用いられるようになります。
ニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館所蔵。
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2+

黒いマンティーラを掛けたフェルナンド パブロ・ピカソ

19世紀スペインのキュビスムの創始者、パブロ・ピカソの青の時代(※1)と薔薇色の時代(※2)の中間にあたる作品です。
ピカソの画風を薔薇色の時代へと導いた、恋人のフェルナンド・オリヴィエが描かれています。
それでは具体的に観て行きましょう。
フェルナンドは、スペインを象徴するマントを身に付けています。表情は肖像画の様式的であり、控えめに抑えた色調にて抽象的に描写されています。スペイン彫刻の影響を受けた自然主義的な表現ですが、薔薇色の時代の特徴である抽象的でロマンチックな作風をうかがわせます。
この作品は、19世紀後半から20世紀のフランス絵画にて描かれた労働者をイメージしていると言われます。ピカソは薔薇色の時代に苦境や窮状を主題として、労働者や物乞いなど貧困層に限定した、数多くの作品を制作しています。
※1:青の時代(1901年 – 1904年):ピカソが19歳のとき、親友のカサヘマスが自殺したことに大きなショックを受け、鬱屈した心象を、無機顔料の青を基調に使い、盲人、娼婦、乞食など社会の底辺に生きる人々を題材にした作品を多く描いた時代。
※2:薔薇色の時代(英語版)(1904年 – 1906年):フェルナンド・オリヴィエという恋人を得て、明るい色調でサーカスの芸人、家族、兄弟、少女、少年などを描いた時代。
ニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館所蔵。
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3+

肘掛け椅子に座るオルガの肖像 パブロ・ピカソ

19世紀スペインのキュビスムの創始者、パブロ・ピカソの新古典主義時代(※1)の作品です。
古典的で写実的な手法で最初の妻、オルガ・コクルヴァを描いています。オルガは、ピカソのモデルとなる際、自身が認識できない作風を好まなかったと言われます。
それでは具体的に観て行きましょう。
大理石のように白く、人形のような顔をしたオルガは、物憂げに我々を見つめています。美しく色彩豊かな椅子の背と半開きの扇子が、彼女の纏められた黒髪とドレスの暗い印象を和らげています。オルガの周りを縁取る青い影が、この絵が未完成であるかのような印象を与えています。
※1:新古典主義の時代(1917年 – 1925年):ルネサンスやバロックの名品に影響を受け、どっしりと量感のある、身体に比べて大きい手足、彫刻のような肉体、額から続く高い鼻などが特徴の作品を多く描いた時代。
パリのピカソ美術館所蔵。
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2+

花とジャクリーヌ パブロ・ピカソ

19世紀スペインのキュビスムの創始者、パブロ・ピカソの晩年(73歳)の作品です。
ピカソがジャクリーヌ・ロックと出会ったのは1953年。ジャクリーヌ27歳、ピカソ72歳の時です。ピカソはジャクリーヌへ毎日一輪ずつバラを贈ったと言われます。
そして、出会った一年後にピカソはこの作品を描きます。長い首とアーモンド型の瞳を持つしゃがんだジャクリーヌは、とても神秘的です。
後に二人は結婚しました。
パリのピカソ美術館所蔵。
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3+