教皇インノケンティウス10世の肖像

バロック期のスペインの画家ディエゴ・ベラスケスの最も有名な肖像画です。
ベラスケスは、卓越した人間観察によって被写体の内面までも深く掘り下げた肖像画を描きました。
本作を見て行きましょう。
赤と白で構成された画面は、鑑賞者に威圧的な印象を与えます。
教皇が身に着けている上着と帽子、椅子に張られた生地、背景の緞帳の赤が画面の1/3を、残りを下衣の白が占めています。背後は緞帳によって覆われ、余計なものは一切描かれていません。圧迫的な赤によって息苦しささえ感じる閉ざされた空間の中で、ただ1人で座りこちらに鋭い眼差し向ける教皇。
最高位の聖職者が備えていると思われる寛容で尊大な雰囲気とは異なる、抗えない威圧感を放つ肖像画です。ローマのドーリア・パンフィーリ美術館所蔵。
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3+

狩猟服姿の皇太子バルタサール・カルロス

ディエーゴ・ベラスケスの作品です。
皇太子バルタサール・カルロスの柔らかそうなブロンドの頭髪うあ白いレースの襟飾り、足元の草などの描写にベラスケス独特の筆使いが見られます。
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4+

皇太子バルタサール・カルロスの騎馬像

ディエーゴ・ベラスケスの作品です。
1635年、離宮ブエン・レティー口内に「諸王国の間(サロン)」が竣工し、王国の栄光を称える為、多くの絵がその長廊下に飾られました。本作品はその中の1枚で、父のフェリーベ4世国王と母のイザベル王妃の騎馬像に挟まれて設置されました。指揮棒を持ち、胸甲を着け、緋色の帯をなびかせて駿馬を駆るその姿は凛々しく勇壮で、当時の斜陽スペインの雰囲気は微塵も感じさせません。
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3+

ラス・メニーナス

ディエーゴ・ベラスケスの集大成的な傑作と言われる作品。
絵画の舞台はフェリペ4世のマドリード宮殿の大きな一室。スペイン宮廷人の様子をスナップ写真のごとく、瞬間的に切り取って、写し描いています。
一見、平明な日常の空間ですが、絵画の本質を巡って推理と創造と知性が限りなく交錯する不可思議な絵画です。
王家の群像図と制作中の画家そして自画像の結合、この革新的な構図によって、マルガリータと鏡の中の国王夫妻に不滅のイメージを授ける一方でベラスケス自身を高貴なものにしています。
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4+

バッカスの勝利

ディエーゴ・ベラスケスの作品。
つらい日々の労働から解放された農民たちの無邪気な笑顔に応える、酒の神バッカス。神話画です。
当時のスペインでは、絵画のテーマは神話・宗教的なものが一般的だった中、ベラスケスは、市民の日常生活を描きながら、画面にキリスト教的なモティーフを紛れ込ませる方法で宗教画を描きました。
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3+

織女たち

ディエーゴ・ベラスケスの晩年の傑作と言われる作品です。
「アラクネーの寓話(ぐうわ)」という神話物語を描いています。
前景はアラクネー(右)と女神(ミネルヴァ、左)が織物勝負をしている場面。後景は女神の怒りを買ってアラクネーが蜘蛛に姿を変えられる場面です。
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3+

道化師パブロ・デ・パリャドリード

宮廷画家ベラスケスは、王族の肖像を描く傍ら、道化や倭人、古代の哲人たちの姿も描きました。
道化師は質素なカラーを首に、そして全身ビロードの黒い衣装で身体を包み、何もない空間に堂々と立っています。透視図法や奥行きを暗示するものを削り、逆にそれが空間の無限性を感じさせます。
エドゥアール・マネは、この絵にヒントを得て、「笛を吹く少年」を描いたと言われています。
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2+

東方三博士の礼拝

当絵画は、ディエゴ・ベラスケスが20歳の時に描いた作品で、ベラスケスの初期の傑作と言われています。
ベラスケスの一族が絵画のモデルとなっており、聖母マリアは前年に結婚した妻フアナ、幼子イエスはこの年に生まれたばかりの長女フランシスカ、三博士のうち手前にひざまずくメルキオールはベラスケス本人、その背後の横顔の老人カスパールは師匠にして岳父パチェーコがモデルになっています。
狭い空間に人物を詰め込みながらも破綻なくまとめた構図、ドレパリー(衣服の襞)が示す各人物の彫塑的な存在感、そして各人物の個性を見事に描き分けた頭部からは、ベラスケスが20歳にして既に非凡なる才能の持ち主であったことが判ります。
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4+

フェリーベ4世の肖像

ディエゴ・ベラスケスの作品。プラド美術館所蔵。
ベラスケスは君主フェリーベ4世の宮廷画家として、フェリーベ4世の肖像を多く描いています。この絵画はベラスケスの初期の作品で、フェリーベ4世を神聖なる国王として、画風を確立した記念すべき一枚と言われています。
ここでは、フェリーベ4世は修道士のように質素かつ厳粛な装いで登場し、節制を尽くしカトリック信仰の従僕として王制を担うことを表現しています。
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