ウルカヌスの鍛冶場

ディエゴ・ベラスケスの作品。プラド美術館所蔵。
ギリシャ神話の一場面を日常的な鍛冶場を使って描き、また。ゆったりとした人物配置を、前景から後景へと空気遠近法を使って表現しています。
古代やルネサンスの彫刻や解剖学の研究、ベネチア絵画の色彩の諧調による賦彩法など、ベラスケスがイタリアで習得した絵画技法を駆使して描いた作品です。
<MAP>

ブレダの開城

ディエゴ・ベラスケスの代表作です。
オランダの要衝ブレダを巡るオランダとスペインの攻防戦の結末を描いています。
前景中央では、両軍の将が馬を降り、ブレダ総督ナッソウは降伏の印として城門の鍵を勝者に差し出しています。左右では、オランダ軍とスペイン軍を動と静、自由と規律、弛緩と高揚の対比で表現しています。特に見た人を画中に引き込む、後ろ姿の馬が見事です。後ろ姿の馬の奥右隣の帽子の男は、ベラスケスの本人です。
<MAP>

ヴィッラ・メディチ庭園の景観(アリアドネの館)

ヴィッラ・メディチ庭園の景観(洞窟の入口)と対をなすディエゴ・ベラスケス作品です。
前作と比較すると粗いタッチが目立ち、下書き的要素が強いものの、自由で開放的な筆使いが画面の隅々にまで感じられます。
午前中の爽やか空気や木漏れ日などの描写に、光に対するベラスケスの強い関心が表れています。プラド美術館所蔵。
<MAP>

ヴィッラ・メディチ庭園の景観(洞窟の入口)

ディエゴ・ベラスケスの作品。制作年は1630年で、プラド美術館に所蔵されています。
ベラスケスが描いた風景画は2作品しか現存しませんが、本作はその内の一枚で、実際の風景をみて、写生的に描かれています。ロランやプッサンの理想的風景とは異なり、戸外でスケッチした風景を画家がアトリエで完成させもので、ベラスケスの興味は戸外の光を描くことにあると言われています。。
<MAP>

Copyrighted Image