水浴のディアナ

18世紀フランス・ロココ様式の画家、フランソワ・ブーシェの代表作。
ブーシェは、人体の感覚的な描写が有名で、1千点以上の絵画と1万点以上のスケッチを描きました。
印象派の巨匠オーギュスト・ルノワールは、本作品を観て感銘を受けたと言われます。また、エドゥアール・マネによる「草上の昼食」の裸婦にも影響を与えてた作品です。
それでは具体的に観て行きましょう。
描かれているのは、ローマ神話に登場する月と狩猟の女神ディアナです。
三日月のアクセサリー、狩猟に使われた弓矢、獲物などがディアナを示すアトリビュートとして描かれています。狩猟を終え、水浴をするために衣服を脱いだ女神の、麗しい裸体が印象的な作品です。
女性像に見られる薔薇色を帯びた乳白色の肌と豊満な身体、愛らしい顔つき。これらは、ブーシェの特徴です。
ルーブル美術館所蔵。
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2+

リナルドとアルミーダ

18世紀フランス・ロココ様式の画家、フランソワ・ブーシェの作品です。
ブーシェは、人体の感覚的な描写が有名で、1千点以上の絵画と1万点以上のスケッチを描きました。この作品でも魔女アルミーダの姿が美しい。
それでは具体的に観て行きましょう。
作品の主題は、タッソーの叙事詩「解放されたエルサレム」で、十字軍戦士リナルドと魔女アルミーダの話です。
2人は敵味方。しかし戦士リナルドは自らの使命を忘れ、魔女アルミーダを恋してしまいます。この作品では、盾を手放し、魔女アルミーダに夢中になるリナルドの姿が描かれています。背後には、壮麗なバロック様式の建築が見え、恋人どうしの甘美な世界と対比をなしています。
やがて、戦士リナルドの仲間(右側の二つの柱の間に居ます)が現れ、リナルドは使命を思い出し、アルミーダを捨てて、戦場に帰っていく物語です。
ブーシェの妻マリー=ジャンヌが魔女アルミーダのモデルを務めたと伝えられています。
ルーブル美術館所蔵。
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2+

雨、蒸気、速力:グレート・ウエスタン鉄道

19世紀イギリスのロマン主義の画家、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの晩年の傑作です。ターナーは、写実的に描くのではなく、雲、光、風、大気等をメインに描く作品を多く残しました。
それでは具体的に観て行きましょう。
雨が横殴りに降り、霧が一面に立ちこめる中で、蒸気機関車が猛スピードで近づいています。鉄橋の下には川が流れていますが、その川も陸も空もほとんど見分けがつきません。
ターナーは「蒸気と速力」そのものをメインに、本作を描いているのです。
ロンドンのナショナル・ギャラリー所蔵。
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3+

解体されるために最後の停泊地に曳かれてゆく戦艦テメレール号

19世紀イギリスのロマン主義の画家、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの代表作です。
ターナーは、自らの理想とする光と大気の世界を追い求めました。
この作品中でも画面を大きく占めている夕日が印象的です。薄く塗られた絵の具に対し、夕日の部分だけ厚く塗られています。
戦艦テメレール号が、これから解体される場面を描いていますが、本当は昼間の時間帯だったそうです。
しかしターナーは終焉としての意味を持たせるために、あえて夕景として描いたのだと言われています。
ロンドンのナショナル・ギャラリー所蔵。
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3+

シテール島への船出

ロココ絵画を代表する画家、アントワーヌ・ヴァトーの代表作です。
ギリシアの群島のひとつ、シテール島は、海から誕生した愛と美の女神アフロディーテが流れ着いた島です。ここを巡礼したものは恋人を得ることができると言われます。本作で描かれているのは8組の恋人たちがシテール島を巡礼している場面です。
華麗で雅やかなロココの雰囲気が漂う場面描写の中に、メランコリックな情緒性を感じさせる表現や豊潤な色彩描写。
バロック絵画の大画家ルーベンスや16世紀ヴェネツィア派の巨匠ティツィアーノの作品に影響を受けながら形成したヴァトー独自の様式で描かれています。
ルーブル美術館所蔵。
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3+

村の花嫁

ロココ美術・新古典主義の風俗画家家、ジャン=バティスト・グルーズの出世作です。
ジャン=バティスト・グルーズは、道徳的主題に基づいた風俗画や、堅実性を感じさせる肖像画、そして寓意性を漂わせたあどけない少女像作品を主に描きました。
本作品では、ある村において「結婚する娘と一家、そして花婿」の光景が描かれています。
画面左側では別れを悲しむ母親や妹に腕や肩を掴まれた、節目がちな花嫁が配されており、その情景からは多少芝居がかり感傷的過ぎる節は感じられるものの、「娘の嫁ぎ」という別れの悲しさが十分伝わってきます。
一方画面右側では花婿に持参金を手渡す娘の父親や、結婚の契約書を作成する村の公証人、さらには先に結婚する妹に対して嫉妬心を抱く姉の姿が描き込まれるなど、結婚そのものの世俗的で現実的な側面と人物の複雑な心理状態が見事に描写されています。
ルーブル美術館所蔵。
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3+

画家と娘

この作品は、18世紀のフランスを代表する女流画家、エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランの作品です。
ヴィジェ=ルブランは、マリー・アントワネットをはじめとする多くの貴族を描き、高い描写力の中に対象の理想的な姿を表現した気品漂う洗練性の高い肖像画を多く残しました。この作品もそのひとつで、ヴィジェ=ルブラン自身と娘を描いています。
具体的に観て行きましょう。
豪華なサテンの衣装に身を包み、頭にターバンを巻いたヴィジェ=ルブランは、両手で娘をしっかりと抱きしめています。穏やかな笑みを浮かべた表情は、気品が漂い、母親としての喜びに輝いています。
ルーブル美術館所蔵。
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2+

独楽遊びをする少年

フランスのロココ美術の巨匠ジャン・シメオン・シャルダンの作品です。
シャルダンは、日常の生活の1場面に教訓的意味も込めた作品を数多く描きました。本作品もそのひとつです。
具体的に観て行きましょう。
少年が独楽で無心に遊んでいる姿が描かれています。
机の面と壁の緑、赤の太い縦帯が、画面に安定感をもたらし、明るい色のおしゃれなチョッキを着た少年の穏やかな沈黙が、なんとも美しい作品です。
教訓的意味としては、回っている間しか立っていられない独楽は、人間の怠慢や変転する運命を、机の上の本やペンは、学習や勤勉を意味しています。
ルーブル美術館所蔵。
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1+

カードの城

フランスのロココ美術の巨匠ジャン・シメオン・シャルダンを代表する作品のひとつです。
トランプで城を作ろうとしている青年の上半身だけが描かれ、背後の壁には室内のようすを説明するものはまったくありません。きわめて簡素で、色調も控えめだが、穏やかな雰囲気が醸し出されています。
一方、トランプの城は崩れやすいことから、虚しさを表しています。
ルーブル美術館所蔵。
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3+