科学と慈愛 パブロ・ピカソ



19世紀スペインのキュビスムの創始者、パブロ・ピカソの15歳の時の作品です。
本作では医師が科学を尼僧が慈愛を表しています。手前の医師はもはや手の施しようが無く、患者の脈を診ることしかできない一方、尼僧は危篤の患者を包み込み、安らぎを与えています。
床に伏している病人を中心に向けられるその他の人物の視点が、鑑賞者の視点を病人へ導いて行きます。巧妙な筆使いによる素材感の表現、デッサンの正確さなど、15歳の作品とは思えない出来です。
バルセロナのピカソ美術館所蔵。
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