公現祭(エピファニア) ミケランジェロ・ブオナローティ



盛期ルネサンスの三大巨匠の一人、 ミケランジェロ・ブオナローティの作品(1553年頃)です。公現祭(エピファニア)は、黒チョークで描かれた実物大のデッサン画で、大きさは高さ2.32メートル、幅1.65メートルで、26枚の紙から成ります。
公現祭とは、西方教会(カトリック教会・聖公会・プロテスタント諸派)において、異邦への救い主(イエス・キリスト)の顕現を記念する祝日の事です。
それでは具体的に観て行きましょう。
聖母マリアと、彼女の足のあいだに座る幼児キリストが描かれています。聖母マリアの右の大人の男性は聖ヨセフで、聖母マリアによって押しのけられているようにも見えます。聖ヨセフの前にいる幼児は、洗礼者ヨハネです。
ミケランジェロは、繰り返し人物の姿と構成を変更し続けていて、当初は題名の通り、公現祭の3人の王が描かれているとされていましたが、現在では、福音書で述べられるキリストの兄弟を描いていると解釈されています。
大英博物館所蔵。
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