リナルドとアルミーダ



18世紀フランス・ロココ様式の画家、フランソワ・ブーシェの作品です。
ブーシェは、人体の感覚的な描写が有名で、1千点以上の絵画と1万点以上のスケッチを描きました。この作品でも魔女アルミーダの姿が美しい。
それでは具体的に観て行きましょう。
作品の主題は、タッソーの叙事詩「解放されたエルサレム」で、十字軍戦士リナルドと魔女アルミーダの話です。
2人は敵味方。しかし戦士リナルドは自らの使命を忘れ、魔女アルミーダを恋してしまいます。この作品では、盾を手放し、魔女アルミーダに夢中になるリナルドの姿が描かれています。背後には、壮麗なバロック様式の建築が見え、恋人どうしの甘美な世界と対比をなしています。
やがて、戦士リナルドの仲間(右側の二つの柱の間に居ます)が現れ、リナルドは使命を思い出し、アルミーダを捨てて、戦場に帰っていく物語です。
ブーシェの妻マリー=ジャンヌが魔女アルミーダのモデルを務めたと伝えられています。
ルーブル美術館所蔵。
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