ジネヴラ・デ・ベンチの肖像 レオナルド・ダ・ヴィンチ



15-16世紀イタリアの画家、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品です。
本作は、有名な銀行家の一族アメリゴ・デ・ベンチの娘、ジネヴラの結婚記念に描かれた肖像画です。この時ジネヴラは16歳でした。
それでは具体的に観て行きましょう。
描かれているジネヴラは美しいが、その表情は厳しく引き締まっています。微笑みは浮かんでおらず、前を向く視線は鑑賞者に向けられることなく超然としたものに見えます。ジネヴラの結婚は20歳以上歳の離れた政務官との結婚であり、その表情には緊張感が現れています。
本作の裏面には、裏面には「VIRTVTEM FORMA DECORAT (美は徳を飾る)」と記されています。

ジネヴラ・デ・ベンチの肖像の裏面

これは、ジネヴラの知性と有徳の象徴と言われており、月桂樹と椰子に囲まれたセイヨウネズはイタリア語で「ginepro」であり、そ の小枝はジネヴラの名前 「Ginevra」でもあります。
ワシントンDCのナショナル・ギャラリー所蔵。
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