はりつけ パブロ・ピカソ



19世紀スペインのキュビスムの創始者、パブロ・ピカソの超現実主義時代(※1)の作品です。主題は福音で、苦痛のパラドックスを「キリスト受難」を通して表現している作品です。
それでは具体的に観て行きましょう。
本作にはストーリーがあり、人物はデフォルメされて描かれています。キャンバス中央には、十字架に磔にされたイエス・キリストが白黒の色彩にて描かれています。
キリスト受難は赤色で表現されることが多いが、ピカソは白黒の色彩で表現しました。
一方、周囲の色彩は激しい赤色と黄色にて描写しており、キリスト受難が際立って見えます。キリスト受難と周囲の色彩を並列して描写することで、芸術的・隠喩的パラドックスが強調されています。
聖母マリアやマグダラのマリアも描かれているそうですが、私には良く判りません。
※1:シュルレアリスム(超現実主義)の時代(1925年 – 1936年):シュルレアリスム(ジークムント・フロイトの精神分析とカール・マルクスの革命思想を思想的基盤とし、無意識の探求・表出による人間の全体性の回復を目指しました。)に興味を持ち、活動した時代
パリのピカソ美術館所蔵。
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