ロザリオの聖母

セビーリャ派の巨匠バルトロメ・ムリーリョの代表的な聖母子像。
イエス・キリストがその手にロザリオを持っていることから「ロザリオの聖母」と呼ばれています。
光と影のコンストラクトを使い、若くて美しい聖母と愛らしい幼児キリストの姿を現実感を伴って表現しています。この絵画の構成は単純で殆ど構成要素を持っていませんが、このような構成であるからこそ、画面に荘重で静かな雰囲気を漂わせることに成功しています。
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無原罪の御宿り

セビーリャ派の巨匠バルトロメ・ムリーリョの代表作。
「無原罪の御宿り」とは神の子イエスが宿した聖母マリアは、原罪(性交)なしに生まれた汚れの無い存在でなければならないという聖母の神性の教義で、聖母信仰が盛んであった17世紀のスペインにおいて、大衆の間に浸透していました。
本作品中のムリーリョ独自の繊細で色彩豊かな聖母マリア降誕の描写は特に評価が高く、セビーリャ派の深い陰影法にはなかった柔らかい光と影を使って表現しています。
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