ペルセウスとアンドロメダ

15世紀のイタリア人芸術家ジョルジョ・ヴァザーリの作品。
ヴァザーリは、ミケランジェロの弟子です。「画家、彫刻家、建築家列伝」の執筆で有名となり”最初の美術史家”と呼ばれています。
それでは、本作の場面を解説しましょう。
アンドロメダはエチオピアの王女です。ポセイドンの怒りを買い海獣の生贄にされそうになっているところを、ペルセウスが救いに出かけます。しかし、海獣には剣はまったく歯が立たちません。
そこで、ペルセウスはギリシア神話の怪物メドゥーサの首を取り出し、海獣を石に変え、王女を助け出しました。メドゥーサの首を海水に置くと、そこから流れた血がサンゴになりました。
本作では、岩に縛られた王女の鎖をペルセウスが外しています。また、アンドロメダの左足元にメドゥーサの首があります。メドゥーサの首から溢れたサンゴを男女が収穫しています。
興味深い作品ですが、残念ながら、絵画としての評価はさほど高くありません。
フィレンツェのヴェッキオ宮殿所蔵。
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