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フランスのポスト印象派の画家、ポール・セザンヌ(1897年)の作品です。
本作は、風景画でよく見られるような広大な景色とは異なり、タイトな枠に収められた自然の景色です。しかし、本作からは空気感と動きが感じられます。
それでは具体的に観て行きましょう。
低い潅木と巨大な岩が森の防波堤を形成し、松の木の垂直なラインが上向きに伸び、その先の空が見えなくなっています。
一見すると、セザンヌのパレットは青、緑、茶色に限られているように見えますが、よく見ると、黄色、スミレ、赤など、無限の色のバリエーションがあります。
近距離で見ると、絵は抽象的に見え、無数の筆のネットワークが踊っているように見えます。一歩下がってみると、これらの変化に富んだ筆跡は、セザンヌが「光の振動」と呼んでいたような、心を揺さぶるような効果をもたらしています。
空気感と動きが感じられる作品です。
ニューヨーク近代美術館所蔵
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