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19世紀のフランスのロマン主義(※1)を代表する画家、ウジェーヌ・ドラクロワの作品です。オリエンタリズム絵画の傑作と言われています。
ドラクロワは、古典主義において軽視されてきた、エキゾチスム・オリエンタリズム・神秘主義・夢などといった題材を扱いました。
それでは具体的に観て行きましょう。
画面の中央に2名、左側に1名ハーレムの女らが座しています。その様子からはハーレム特有の気だるさと官能的な風俗性が滲み出ています。
彼女らが身に着ける豊かな色彩と異国的な衣服は、独特の情緒と異国的雰囲気を感じさせ、観る者を強く惹きつけます。
そして、本作で注目すべき点は、色彩の妙です。画面右上から差し込む北アフリカの強烈な陽光によって光と影が対比されています。ドラクロワはその陰影の中に多様な色彩を見出し、色彩による対比でそれを描写しています。
このような明度の差異に頼らない輝くような色彩は画期的で、ピカソを始めとした20世紀の画家らに多大な影響を与えました。
ルーブル美術館所蔵。
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