ドラ・マールの肖像 パブロ・ピカソ

19世紀スペインのキュビスムの創始者、パブロ・ピカソの作品です。
本作は、ゲルニカや泣く女が制作された年と同じ1937年に描かれたものです。徳島県立近代美術館にあるので、是非、実物を観てみて下さい。
それでは具体的に観て行きましょう。
ピカソの愛人、ドラ・マールを描いた作品です。同年に制作された、ゲルニカや泣く女と比較すると、ドラ・マールの肖像には悲壮感はなく、明るい雰囲気が感じ取られます。また、赤く塗られた長い爪やはっきりした二重の瞳にはマールの美しさに加え、意志の強さや知性など、マールの内面も捉えて表現されています。
本作が描かれたのは、もうひとりの愛人、マリー・テレーズ・ウォルターが娘のマヤを出産したばかりの頃です。
正妻のオルガもいるのに、芸術家には恋愛にご法度は無いのでしょうかねぇ。
徳島県立近代美術館所蔵。
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