蝶の捕獲 カール・シュピッツヴェーク

19世紀ドイツのビーダーマイヤー(※1)時代を代表する画家、カール・シュピッツヴェークの作品です。シュピッツヴェークは、絵画における数少ないユーモアリストのひとりです。
それでは具体的に観て行きましょう。
作品の場面は、南の国に珍種を求めてやって来た博物学者が巨大な美しい蝶を発見した場面です。しかし、大きな蝶は、手にした小さな網ではとても捕獲できそうにありません。博物学者の驚き、当惑して立ちつくす姿と光を反射した眼鏡から伝わるの表情がなんとも言えません。
画家のユーモアを感じる作品です。
ドイツのヴィースバーデン美術館所蔵。
※1:ビーダーマイヤーとは、19世紀前半のドイツやオーストリアを中心に、もっと身近で日常的なモノに目を向けようとして生まれた市民文化の形態の総称です。
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貧しき詩人 カール・シュピッツヴェーク

19世紀ドイツのビーダーマイヤー(※1)時代を代表する画家、カール・シュピッツヴェークの代表作です。
この作品は切手になっており、ドイツでは知らな人はいないと言われるほど有名です。また、シュピッツヴェークは、絵画における数少ないユーモアリストのひとりです。
それでは具体的に観て行きましょう。
描かれている場所はみすぼらしい屋根裏部屋。詩人が布団に潜り込んで横たわっています。頭にはナイトキャップを被り、その姿は老人といえどどこかチャーミングです。
暖炉の中には、薪ではなく原稿の束が入っています。
また雨漏りがするのか、彼の頭上には屋根から傘がぶら下がっています。けれども詩人はそんな境遇などどこ吹く風と言わんばかりに詩作に没頭しています。
ユーモアとそこに漂う哀愁が人気の作品です。
ミュンヘンのノイエ・ピナコテーク所蔵。
※1:ビーダーマイヤーとは、19世紀前半のドイツやオーストリアを中心に、もっと身近で日常的なモノに目を向けようとして生まれた市民文化の形態の総称です。
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男やもめ カール・シュピッツヴェーク

19世紀ドイツのビーダーマイヤー(※1)時代を代表する画家、カール・シュピッツヴェークの作品です。
シュピッツヴェークは、絵画における数少ないユーモアリストのひとりです。
具体的に観て行きましょう。
この男やもめは、手に無き愛妻の形見を持ち、妻を思いやりながらも、今し方目の前を通り過ぎて行った二人の若い女性の後ろ姿に心惹かれ、目で追っています。
本人も意識していないふとした、仕草にシュピッツヴェークのユーモアと皮肉が込められています。
ミュンヘンのノイエ・ピナコテーク所蔵。
※1:ビーダーマイヤーとは、19世紀前半のドイツやオーストリアを中心に、もっと身近で日常的なモノに目を向けようとして生まれた市民文化の形態の総称です。
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