ナルボンヌの祭壇飾り布

白い絹地に黒インクでキリストの受難と復活が描かれています。祭壇をかざる布はふつうもっと派手なので、黒インクだけというのはめずらしい。
「磔刑」にされているキリストの左下の枠内で跪き祈っている人物は依頼主のフランス王シャルル5世で、右下は妻のジャンヌ・ド・ボンです。
この際段飾りはフランス南部のナルボンヌ大聖堂で、は四旬節という、復活祭前の改悛の時期にもちいられたもので、禁欲的な表現はそのためではないかと推測されています。 作者は、ジャン・ドルレアンと言われています。
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アヴィニョンのピエタ


中世宗教画の最高傑作とされる大作です。 十字架から降ろされ、弓なりに反ったキリストの身体と、我が子の亡骸を膝に抱いた聖母の祈る姿が痛々しい。 ピエタとは敬虔の聖母という意味です。
向かって右側は香油壺を手にしたマグダラのマリア(新約聖書中の福音書に登場するイエスに従った女性。イエスの妻だったという説もあります)、左側は使徒ヨハネ、左端で手を合わせるのは寄進者です。 この絵を描いたのは、アンゲラン・カルトン。1444年から1466年までフランスのプロヴァンスで活躍した画家です。
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ルーブル美術館ベスト3!

パリに戻り、ルーブル美術館にやって来ました。
「サモトラケのニケ」(真ん中上)
ギリシャ共和国のサモトラケ島で発掘されました。勝利の女神ニーケーの彫像。
「ミロのビーナス」(左下)
古代ギリシアで制作された彫刻の女性像。
作者は紀元前130年頃に活動していた彫刻家、アンティオキアのアレクサンドロスと考えられているが、彼の生涯については殆ど分かってないそうです。
「モナリザ」レオナルド・ダ・ヴィンチ(真ん中下)。ルーブル美術館で一番の人だかりが出来てました。
以上が私の中でのベスト3です。
そして、右下がフランス王フランソワ1世。彼はダ・ヴィンチをル・クロ・リュセ城に招き、御礼にダ・ヴィンチからモナリザを贈られたそうです。そのモナリザとフランソワ1世が同じ部屋に飾られている!この事を考え深く感じる。それがツウの見方だそうです。

ミロのビーナス。

ミロのビーナスはギリシア神話におけるアプロディーテーの像と考えられています。高さは203cm。材質は大理石。発見時は碑文が刻まれた台座がありましたが、ルーヴル美術館に持ち込まれた際に紛失したとの事です。
作者は紀元前130年頃に活動していた彫刻家、アンティオキアのアレクサンドロスと考えられています。

当初、要塞として建設された、ルーブル美術館。

ルーブル美術館は、フランス王フィリップ2世が12世紀に要塞として建設したルーブル城(ルーブル宮殿)が起源です。現在の建物にも要塞として使用されていた当時の面影が一部残っています。フランソワ1世の改築計画以来、歴代フランス王の王宮として使用されていましたが、1682年にフランス王ルイ14世が、自身の王宮にべェルサイユ宮殿を選び、ルーブル宮殿の主たる役割は、1692年以来収集されてきた古代彫刻などの王室美術品コレクションの収蔵、展示場所となりました。

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