裸婦習作(縫い物をするシュザンヌ) ポール・ゴーギャン

フランスのポスト印象派の画家、ポール・ゴーギャンの初期の作品(1880年)です。
ゴーギャンが描いた絵画の中で最初に人々から注目された作品として有名です。
完成された古典美術の女神ヴィーナスのような理想的な裸婦ではなく、裸婦の自然な姿をありのままに描いているところが当時の批評家に高く評価されました。
それでは具体的に観て行きましょう。
若い裸体の女性が縫い物をしている場面を描いています。場所は寝室で、女性はきちんとたたまれていないベッドの上に座っており、女性の背景は薄紫色の壁でマンドリンとタペストリーが飾られています。女性の顔が魅力的なのに対して、体はたるんでいて、異常に腰まわりが大きくわざと不恰好に描かれています。
本作からはゴーギャンの裸婦に対する関心はあまり感じられず、背景のマンドリンや裸婦の背後の緑色の衣服などと同様に作品を構成する一要素として描いています。
そこからは、ゴーギャンの構成に対する拘りと理解の深さを感じさせます。
デンマークの ニュー・カールスベルク美術館所蔵
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