ガラティアの勝利 ラファエッロ・サンツィオ

古典主義絵画の祖でイタリア画家、ラファエッロ・サンツィオの作品(1512年)です。
ガラティアの勝利とは古代ギリシャの神話で、海の精ガラテイアは、島の羊飼いアーキスと恋に落ちました。けれども、ガラテイアを慕う隻眼の巨人ポリュペーモスが愛し合う2人を見つけて、巨大な岩を投げ落とし、アーキスを殺してしまうという物語です。
ラファエッロは、物語の主要な場面ではなく、海の精の真髄という場面を選んで描きました。
それでは具体的に観て行きましょう。
イルカの引く貝殻の船に乗り、顔は空から矢を射んとする愛の女神キューピッドの方を向き、波立つ海面を進むガラディアが描かれています。ガラティアの周りにはポセイドンの息子たちである半魚人トリトンや海の妖精ネレイデスなどが居ます。
ネレイデスは伝承に登場する妖精ニンフの一種で、最も神に近い存在として考えられ永遠の命を持つとされています。またトリトンは海神ポセイドンの息子で、知性が非常に高く三つ又の槍やほら貝を手にしています。トリトンは一人ではなく、複数の者の総称です。
ヴィラ・ファルネジーナ(ローマ)所蔵。
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