公現祭(エピファニア) ミケランジェロ・ブオナローティ

盛期ルネサンスの三大巨匠の一人、 ミケランジェロ・ブオナローティの作品(1553年頃)です。公現祭(エピファニア)は、黒チョークで描かれた実物大のデッサン画で、大きさは高さ2.32メートル、幅1.65メートルで、26枚の紙から成ります。
公現祭とは、西方教会(カトリック教会・聖公会・プロテスタント諸派)において、異邦への救い主(イエス・キリスト)の顕現を記念する祝日の事です。
それでは具体的に観て行きましょう。
聖母マリアと、彼女の足のあいだに座る幼児キリストが描かれています。聖母マリアの右の大人の男性は聖ヨセフで、聖母マリアによって押しのけられているようにも見えます。聖ヨセフの前にいる幼児は、洗礼者ヨハネです。
ミケランジェロは、繰り返し人物の姿と構成を変更し続けていて、当初は題名の通り、公現祭の3人の王が描かれているとされていましたが、現在では、福音書で述べられるキリストの兄弟を描いていると解釈されています。
大英博物館所蔵。
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猫のいる聖母子 レオナルド・ダ・ヴィンチ

15-16世紀イタリアの画家、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品です。
ダ・ヴィンチが聖母子を猫と共に描いたスケッチ画の6枚の内の1枚です。
キリストと同じ時間に生まれた猫の伝説はあるものの、猫という動物はキリストと象徴的に結びつくものではありません。しかし何の象徴でもないからこそ、ダ・ヴィンチは猫を好んで聖母子とともに描きました。
本作の上半分は人物たちの頭部が作り出す対角線によって堅固なものになっていますが、下半分は不明瞭であり、ダ・ヴィンチが聖母の足の位置について試行錯誤していることがわかります。
大英博物館所蔵。
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ヘルメットをかぶった兵士の横顔 レオナルド・ダ・ヴィンチ

15-16世紀イタリアの画家、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品です。
兵士の胸より上を左側面から描かれた肖像のデッサン画です。兵士は羽のついた兜とライオンの頭部のついた胸当てを身に付けています。
ダ・ヴィンチがヴェロッキオの工房の徒弟であった頃に、師ヴェロッキオの作品(アレクサンドロス大王とダレイオス王)を単純化して模写したものと言われています。
ダ・ヴィンチが生きていた時代、鉛筆はまだ発明されていませんでした。その為、鉛筆の代わりに銀筆(※1)を用いてデッサンを描いています。
大英博物館所蔵。
※1:銀筆:下塗りをした紙に尖らせた銀の芯で描く技法。繊細かつ緻密で半永久的に消えない線を描くことができるも、修正は困難。
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無料で入館出来るのが嬉しい、大英博物館。

世界的に有名な博物館なのに無料で入館出来るのが嬉しいです。
下の写真は有名なロゼッタストーンです。
大英博物館は、世界最大の博物館の一つで、古今東西の美術品や書籍や略奪品など約800万点が収蔵されています(うち常設展示されているのは約15万点)。
ロゼッタ・ストーンは、エジプトのロゼッタで1799年に発見された石版で、紀元前196年にプトレマイオス5世によってメンフィスで出された勅令が刻まれた石碑の一部でした。縦114.4cm、横72.3cm、厚27.9cm、重量760kg。
碑文は三つの文字、古代エジプト語の神聖文字(ヒエログリフ)と民衆文字(デモティック)、ギリシア文字で記述されています。細かい違いはあるが、本質的には同一の文章が全部で三つの書記法で著されており、1822年、ジャン=フランソワ・シャンポリオンもしくは物理学者のトマス・ヤングによって解読されました。これによってロゼッタ・ストーンはエジプトのヒエログリフを理解する鍵となり、他のエジプト語の文書が続々と翻訳されるきっかけとなりました。

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