忘れえぬ女 イワン・クラムスコイ


19世紀のロシア画家、イワン・クラムスコイの代表作です。本作品はロシアで最も有名な肖像画の一つです。
それでは具体的に観て行きましょう。
街角で一人で馬車に乗っている上流階級の女性が、静かに画家を見下ろしています。虚ろな眼差しはこちらに向いていますが、感情を表してはいません。内なる憂いを秘めた感情を抑えているようにも見えます。
静かなたたずまいとまっすぐな瞳、ある種の心理的・内面的な曖昧さ、多様性に、つい引き込まれてしまう作品です。
モスクワのトレチャコフ美術館所蔵。
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静かな修道院 イサーク・レヴィタン

19世紀ロシアの風景画家、イサーク・レヴィタンの作品です。
本作は、レヴィタンがヴォルガ川に沿って旅した時に見た光景を絵画にしたものです。ネギ坊主頭の塔と、その右の修道院との建築的なコントラストが絶妙です。川にかけ渡された粗末な木の橋は、日常(現世)から教会のある対岸(神の国)への架け橋を表しています。
モスクワのトレチャコフ美術館所蔵。
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