バイオリンと葡萄 パブロ・ピカソ

19世紀スペインのキュビスムの創始者、パブロ・ピカソの分析的キュビスム時代の作品です。分析的キュビスム時代は、プロトキュビスムの時代から更に分析が進み、対象が徹底的に分解され、何が描かれているのか識別することが困難なところにまで進んでいきました。
それでは具体的に観て行きましょう。
ピカソは画題に忠実に描くよりも、構成や創造することに興味があったといわれています。本作において、着目すべきは、色や構造、全ての特徴的なパーツ―弓、スクロール、弦、これらのパーツは全てバイオリンを構成しており、それぞれがバイオリンを連想させます。
しかしそれぞれのパーツは実際のバイオリンとは、異なった配置をしており、まるで一度ばらばらにされたバイオリンが、ピカソによって組み立てなおされたかのようです。明らかに実態とは異なるにもかかわらず、不思議と不快感や乱雑さは感じられません。
それはピカソが、パーツを再配置する際に全体として一つの芸術になることを意識しながら描いているからです。
ニューヨーク近代美術館所蔵。
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2+

馬を引く少年 パブロ・ピカソ

19世紀スペインのキュビスムの創始者、パブロ・ピカソの薔薇色時代の代表作です。
1904年、ピカソは新たな画題と暖色を用いたパレットで、新たな試みを始めます。いわゆる「薔薇色の時代」の始まりです。
それでは具体的に観て行きましょう。
少年が馬を引く姿を描いています。少年は、か細い馬を手綱無しで従わせています。細かな描写は省き、また茶色と灰色が変化する色合いから、ピカソが新たな試みを始めたことが伺えます。
しかし、新しい試みを始めた薔薇色の時代は、ほんの数年間で、その後ピカソはキュビスムの探究を始めます。
※1:薔薇色の時代(1904年 – 1906年):フェルナンド・オリヴィエという恋人を得て、明るい色調でサーカスの芸人、家族、兄弟、少女、少年などを描いた時代。
ニューヨーク近代美術館所蔵。
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2+

三人の音楽家 パブロ・ピカソ

19世紀スペインのキュビスムの創始者、パブロ・ピカソの総合的キュビスムの時代の作品です。
総合的キュビズムの時代の作品は、単調な色彩の分析的キュビズムの絵画から発展し、装飾的で色彩豊かになります。壁紙など既成の素材を画面に貼り付ける「パピエ・コレ」という技法が用いられています。
三人の音楽家には2つのバージョンがあり、より完成した作品がニューヨークの近代美術館にあります。
ニューヨークの近代美術館所蔵
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3+

マンドリンを弾く少女 パブロ・ピカソ

19世紀スペインのキュビスムの創始者、パブロ・ピカソの作品です。
ピカソの分析的キュビスムの時代(※1)の代表作です。
それでは具体的に観て行きましょう。
本作はマンンドリンを持った少女のヌード絵画です。
立方体、正方形、長方形などさまざまな幾何学形を使って、少女の輪郭を分解しています。一定の方向から対象を描くのではなく、可能な限り複数の方向から彼女を描こうとしました。
彼女の背景色も、幾何学形を使ったライトブラウン単色で描かれており、ぱっと見る限り背景と人間の境界線が分からないようになっています。
ニューヨーク近代美術館所蔵。
※1:分析的キュビスムの時代(1908年 – 1912年):原始的キュビスムの時代(1908年 – 1909年)から更に分析が進み、対象が徹底的に分解され、最終的には何が描かれているのか識別することが困難なところにまで進んでいきました。
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3+

鏡の前の少女 パブロ・ピカソ

19世紀スペインのキュビスムの創始者、パブロ・ピカソの作品です。
本作品は、ピカソの愛人、マリー・テレーズ・ウォルターをモデルに、ピカソがギリシャ彫刻に感じていた「理想の女性像」を重ねて描いた作品です。
ピカソの超現実主義の時代(※1)の作品です。
それでは具体的に観て行きましょう。
テレーズの白い顔に差し込む後光は、顔の右半分を滑らかなラベンダー・ピンク色で照らして穏やかに描かれています。しかし、光が当たらない左半分は三日月のような顔をしており、緑のアイシャドウやオレンジの口紅などラフな厚化粧がほどこされています。これは、テレーズの昼と夜の両方の表情、また落ち着きと生命力の両方を表現しており、さらに純粋な少女から世俗的な大人の女性へ移行するテレーズ自身の性的成熟を表現しています。満月や新月ではなく三日月形になっている表情が「移行」を象徴しています。
また化粧テーブルの鏡に映るテレーズの姿は異形的です。顔はまるで死体のように黒々としており、まるで死に直面しているようにも見えます。ピカソは、そこに少女の魂、少女の未来、少女の恐怖を表現したのでした。
ニューヨーク近代美術館所蔵。
※1:超現実主義の時代(1925年 – 1936年):ピカソが超現実主義に興味をもった時代。
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3+

アヴィニョンの娘たち  パブロ・ピカソ

19世紀スペインのキュビスムの創始者、パブロ・ピカソの作品です。
ピカソのアフリカ彫刻の時代(※1)の代表作で、キュビスムのはしりと言われる作品です。
それでは具体的に観て行きましょう。
バルセロナのアヴィニョン通りに存在した売春宿にいた5人の売春婦のヌード画です。
画面左側の女性の横顔は古代エジプト彫刻、中央の2人の顔には、イベリア彫刻、また、グロテスクに歪曲された右の2人の顔には、アフリカ彫刻の影響が見え隠れします。
そして、本作は絵画ならではの新しい現実感を得るために、事物の形をいったん解体したうえで、画面のなかで複数の視点から再構成する「キュビスム」のはしりと言われます。
さらには、遠近法や明暗法に基づく伝統的な絵画の約束事を根本からくつがえした点で、現代絵画の出発点とも言われる大作です。
ニューヨーク近代美術館所蔵。
※1:アフリカ彫刻の時代(1906年 – 1908年):ピカソがアフリカ彫刻や古代イベリア彫刻の影響を強く受けた時代。
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星月夜 ファン・ゴッホ

オランダのポスト印象派の画家、フィンセント・ファン・ゴッホの代表作です。
本作でゴッホは、静寂に包まれた闇夜ではなく、自身のエネルギーを発散するかの如く、激情に溢れた夜を描きました。
それでは具体的に観て行きましょう。
激しい筆致で描かれた星空の下には、それとは対照的に教会を取り巻く謙虚なムードの家屋が広がっています。また、教会の尖塔は背景に波立つ青黒い山々を貫くように誇張して描かれています。
前景にある大きな木は、まるで炎のようでキャンバスの下端から上端まで描かれており、それは土地と空を視覚的に接続する役割を果たしています。
渦を巻く暗雲やその中で光を放つ月は、一度見ると忘れることはできません。
ニューヨーク近代美術館所蔵。
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