接吻 グスタフ・クリムト

19世紀から20世紀初頭のオーストリア画家、グスタフ・クリムトの代表作のひとつです。この作品は、クリムトの「金の時代」と言われる時期に描かれたもので、この時期の作品は、金箔が多用され、絢爛(けんらん)な雰囲気を醸し出しています。
それでは具体的に観て行きましょう。
180cm✕180cmの正方形キャンバス上に抱き合う男女が描かれています。二人は、装飾的で精巧なローブで包まれ絡み合っています。男性のローブは長方形の模様が、女性のローブには円形の模様が描かれています。
二人は色彩豊かな花畑に立っていますが、花畑のふちに立っており崖のように見え、見る者に不安を与えます。
親密に固定された二人を中央に描き、周囲には揺らめきながら解体していくような退廃的な空間。金色の平坦で絢爛(けんらん)な背景に対して、閉じるような親密な抱擁をするカップルの姿。
「超現実的な空間でこそ純粋な愛は実現される。」がクリムトの主張でした。
オーストリア・ギャラリー所蔵。
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