黒い椅子の裸体像 パブロ・ピカソ

19世紀スペインのキュビスムの創始者、パブロ・ピカソのキュビスム表現主義時代(※1)の作品です。
アンリ・マティスの影響が色濃くある作品と言われます。ピカソは、「マティスの官能的な曲線と、喜びを表現するためのピンクの肌を強調するためにマティスの黒を借りた」と話しています。
それでは具体的に観て行きましょう。
伸び縮みする繭のような体躯は、のびのびと成長している植物のようなふくよかな広がりを見せ、彼女の胸から伸びる里芋の蔓は、まるで彼女が植物王国の女神であるかのようです。
女性の身体を肥沃な土地、若芽の生えた種子、熟れた果物や青々と茂った樹木等の暗喩として用いられている作品です。
オハイオ州のウェクスナー芸術センター所蔵
※1:キュビスム表現主義の時代(1937年 – 1973年):ピカソがキュビスム作品を多く残した時代
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