夜のカフェ ファン・ゴッホ

オランダのポスト印象派の画家、フィンセント・ファン・ゴッホの作品です。
ゴッホは本作品について「僕がこの作品で表現しようとしたのは、夜のカフェに潜む邪悪な力だ。この場所は人を破滅させることも、発狂させることも、犯罪を犯させることもできる。繊細な桃色や血の赤色、農赤色、そして地獄の様な雰囲気を醸し出す黄色と緑色、青色と緑色に対し、淡い緑色と激しい薄黄色の対比によって僕はそれを表現したのだ。」と述べています。
それでは具体的に観て行きましょう。
本作は、アルルのラマルチーヌ広場にあったカフェ・ド・ラ・ガールを描いたものです。観る者に最も印象に残るのは強烈な色彩と強調される遠近法によって表されるカフェの退廃的な雰囲気の描写です。画面中央に配される長方形のビリヤード台を中心に周囲へ薄青色の四角いテーブルが置かれており、その中の数席には酒に酔う客たちが描き込まれています。
さらに画面上部では天井から吊るされるランプが煌々と灯っており、人工的な光によって血のような赤い壁や木製の黄色い床面を浮かび上がらせています。そして画面奥正面の壁にはゴッホの孤独感を表す時計が掛けられています。
アメリカのイェール大学付属美術館所蔵。
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