十字架降下

16世紀のイタリア・ルネッサンス画家、ヤーコポ・ダ・ポントルモの傑作と言われる作品。ポントルモはルネサンス様式を打破し、マニエリスム絵画を世に送り出した天才です。この作品でもマニエリスムの特徴が見て取れます。
具体的に見て行きましょう。
使徒二人に抱えられたキリストの身体は引き延ばされて書かれています。十字架が描かれず、後方の人物の足が地面についていません。遠近法を使わないフラットな画面構成、上部に描かれた聖母マリアとキリストの間に距離があり、不思議な空間が生まれています。これらはすべてマニエリスムの特徴です。
ポントルモは、波打つようなマニエリスム特有のゆがみを駆使して絵画を描くことで、激しい嘆きを表わそうとしました。
フィレンツェのサンタ・フェリチタ教会のバルバドーリ礼拝堂に飾られています。
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