夜 フェルディナント・ホドラー

19世紀から20世紀初頭のスイスの画家、フェルディナント・ホドラーの作品です。
ホドラーは、19世紀末の時代を象徴した画家の一人です。作品には「死」や「夜」をテーマとしたものが多く、グスタフ・クリムトと並んで世紀末芸術の巨匠と言われています。
それでは具体的に観て行きましょう。
この作品のタイトルは「夜」ですが、「死」を扱っています。
何人かの人々が思い思いの格好で眠っています。その中で、中央の男性だけが目を覚まして、怯えた表情で起き上がろうとしています。
彼が怯えているのは、黒い布をすっぽりと被った不気味な存在に対してです。この不気味な存在は、生への不安と恐れ、あるいは突如出現した「死」を表しています。
そして、周りの人々は「安心して」眠っているように見えます。しかし、安穏とした人生に死は突如として訪れ、誰もが逃れることができない事をこの絵は表しています。
スイスのベルン美術館所蔵。
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