人生航路:青春期

19世紀アメリカのハドソン・リバー派(※1)の画家トマス・コールの作品です。
コールは、ロマン主義と自然主義をテーマに、現実的かつ詳細な描写により、アメリカの風景と自然を表現しました。
それでは具体的に観て行きましょう。
この作品は、人間の誕生から死に至るまでの一生を船旅に例え製作した4連作の一つです。
綺麗な風景の中に、一人の青年と天使、そして遠くの空には青年の野心と夢を表す白く揺らめく光の様な幻の城が浮かび上がっています。
青年の後ろで手を差し伸べているのは天使だろうか。
そんな天使の存在には気づかず、青年は空に手を伸ばし、蜃気楼の城に近づこうとしています。
ワシントンのナショナル・ギャラリー所蔵。
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※1:ハドソン・リバー派とは、ロマン派の影響を受けたアメリカの風景画家のグループによる、19世紀中頃の美術運動の事です。

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