カーネーション、リリー、リリー、ローズ

19世紀のアメリカ人の画家、ジョン・シンガー・サージェントの作品です。
幻想的な美しさと懐かしさにあふれる作品です。
それでは具体的に観て行きましょう。
夕暮れ時の淡い光に照らされた花の咲き乱れる庭。提灯を手にした二人の少女。
ピンクのバラが咲き乱れ、アクセントとして黄色のカーネーションと背の高い白いユリが咲く庭に二人は立っています。画全体が緑の葉で覆われ、奥行きを与える水平線は存在しません。鑑賞者を子供たちと同じ場所に立ってるような気持ちにさせます。
描かれている提灯とユリは、日本のものです。当時のヨーロッパでは、ジャポニズムが流行っていました。
暮れていく淡い光の下、花ざかりの庭で丁寧に描かれたからこそ生み出された幻想的な世界、その中に潜む日本、それが私たちに美しさと懐かしさを感じさせるのでしょう。
ロンドンのテート・ブリデン所蔵。
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