平和:海葬

英国ロマン主義の巨匠ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの代表作。船旅の途上、マルタ島沖合で没した友人、D.ウィルキーを追悼する作品です。
この作品では、輝く色彩画家としてのターナーは影を潜め、船の照明を除けば、色彩は黒・白・青の変化に限られます。
これには、友人を失った悲しみと喪に服する気持ちと共にターナー自身の死に対する不安や恐怖が込められています。
この作品がロイヤル・アカデミーに出品された際、ターナーはカタログに「真夜中の光が蒸気船の舷側に輝き、画家の遺体は潮の流れに委ねられた―希望の挫折」という詩句を添えました。
ロンドンのテート・ブリテン所蔵。
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2+

雨、蒸気、速力:グレート・ウエスタン鉄道

19世紀イギリスのロマン主義の画家、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの晩年の傑作です。ターナーは、写実的に描くのではなく、雲、光、風、大気等をメインに描く作品を多く残しました。
それでは具体的に観て行きましょう。
雨が横殴りに降り、霧が一面に立ちこめる中で、蒸気機関車が猛スピードで近づいています。鉄橋の下には川が流れていますが、その川も陸も空もほとんど見分けがつきません。
ターナーは「蒸気と速力」そのものをメインに、本作を描いているのです。
ロンドンのナショナル・ギャラリー所蔵。
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3+

解体されるために最後の停泊地に曳かれてゆく戦艦テメレール号

19世紀イギリスのロマン主義の画家、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの代表作です。
ターナーは、自らの理想とする光と大気の世界を追い求めました。
この作品中でも画面を大きく占めている夕日が印象的です。薄く塗られた絵の具に対し、夕日の部分だけ厚く塗られています。
戦艦テメレール号が、これから解体される場面を描いていますが、本当は昼間の時間帯だったそうです。
しかしターナーは終焉としての意味を持たせるために、あえて夕景として描いたのだと言われています。
ロンドンのナショナル・ギャラリー所蔵。
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3+

バチカンから眺めたローマの風景

ロマン主義を代表する風景画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの作品。ターナーは、写実的に描くのではなく、雲、光、風、大気等をメインに描く作品を多く残しました。
具体的に観て行きましょう。
この作品はターナーが45歳の時の作品で、その年はラファエロ・サンティ没後300年にあたります。
ラファエロが手がけた「バチカンの回廊」を舞台に、頬杖をついて思いをめぐらすラファエロの姿が描かれています。ラファエロの周囲には「小椅子の聖母」などの絵画や彫刻が配され、背の向こうにはサン・ピエトロ広場と果てしない青空が広がっています。
ロンドンのテート・ブリテン所蔵。
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2+

カルタゴ帝国の衰退

ロマン主義を代表する風景画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの作品。ターナーは、写実的に描くのではなく、雲、光、風、大気等をメインに描く作品を多く残しました。
具体的に観て行きましょう。
遠景の海に向かって開ける港、その左右に配置された古代風建築、中景の人物群、なによりもそれらすべてを金色に輝かせる低い位置の太陽。ターナーはカルタゴの衰退を夕日に象徴し描きました。
ロンドンのテート・ブリテン所蔵。
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2+