ラ・ジャポネーズ クロード・モネ

19世紀フランス印象派の巨匠、クロード・モネの作品です。
本作は、モネの日本趣味が最も顕著に表れた作品で、かつ、モネ自身の西洋美術のアイデンティティも融合されている作品と言われます。
それでは具体的に観て行きましょう。
描かれている女性は、モネの妻、カミーユ・ドンシューです。カミーユは武者の姿が刺繍された真っ赤な日本の着物を着て、手にはフランスの三色旗と同じ青・白・赤の扇を持たせ、金髪のカツラを被っています。そして、挑発するかのごとく、笑みを浮かべこちらを見つめています。
カミーユの本来の髪の色は黒色です。日本文化を象徴するオブジェクトで妻を取り囲みながら、わざわざ金髪のかつらを被らせているところに、日本美術への賛美と同時に西洋人である自身のアイデンティティを融合させています。
ホストン美術館所蔵。
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3+

ロンドンの国会議事堂 クロード・モネ

19世紀フランス印象派の巨匠、クロード・モネの作品です。
モネは1899年から1904年にかけて断続的にロンドンを訪れ、テームズ川にかかる橋と国会議事堂の二つを主題にした作品を数多く描きました。モネはロンドンの霧が織り成す独特の雰囲気やその風景に魅了されていたと言われます。
本作は、モネの天才的な即興的なタッチと筆触分割の技法を駆使し、モネが捉えた移ろいゆく自然の瞬間をキャンバスに写し撮った作品です。
オルセー美術館所蔵。
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2+

睡蓮:緑のハーモニー クロード・モネ

19世紀フランス印象派の巨匠、クロード・モネの作品です。
モネは「光の画家」とも言われ、終生、印象派の絵を追求し続けました。
本作では、微妙に違う緑色が折り重なり、緑だけで、美しい睡蓮の広がりを表現しています。
それぞれの色調と光の微妙な変化を捕らえ、表現することがモネの課題でした。
オルセー美術館所蔵。
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3+

サン=ラザール駅 クロード・モネ

19世紀フランス印象派の巨匠、クロード・モネの作品です。
「人物画のルノワール、風景画のモネ」という表現もあるほど、モネは人物画を描いていません。本作でも人物はわき役に回り、列車が出入りする駅構内の雰囲気と列車が吐き出す煙及び水蒸気、そして光が主題です。画中には何ひとつ確かな存在は無く、全てが曖昧に表現されています。
新しい時代に力強く登場した蒸気機関車と駅舎をモネは心躍らせて眺めたとされます。
しかしモネが見ていたものは、青い空であり、天井のガラスを通して落ちる光であり、煙に映り込む乱反射でした。
オルセー美術館所蔵。
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2+

日傘の女 クロード・モネ

19世紀フランス印象派の巨匠、クロード・モネの作品です。
本作品は、モネが人物画を描いた数少ない作品の一つです。「人物画のルノワール、風景画のモネ」という表現もあるほど、モネは人物画を描いていません。
モネが風景画を中心に制作した背景には、「筆触分割」という印象派の中心となる技法が、風景の描写に特に適していたからだと言われます。
それでは具体的に観て行きましょう。
人物を包む光に関心を注ぎ、生活感を削ぎ落として、音楽のような抽象的とも言える光のハーモニーで描いています。視点を低く取ることにより、人物は足元の草地とバックの空に溶け込み一体化しています。モデルの表情が、ほとんど分からないのは、風景の一部として捉えていたからだと言われています。
オルセー美術館所蔵。
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2+

睡蓮:バラ色のハーモニー クロード・モネ

19世紀フランス印象派の巨匠、クロード・モネの作品です。
モネは妻を失った後、ジヴェルニーに家を借り、その邸内に睡蓮の池を築きました。
本作は、その睡蓮の池を描いた作品です。
モネは歌川広重の版画「名所江戸百景 亀戸天神境内」の影響を受け、作品の中に浮世絵に共通する空間のとらえ方を取り入れました。
それでは具体的に観て行きましょう。
太陽の移り変わりにより様々に変化する睡蓮の池の色彩を、大ぶりな筆触と色彩分割(絵具を混合させない筆触分割)を使って表現しています。一見、非現実的に思える配色が使われています。しかし、それにより絵画は、より一層、表情豊かなものになっています。
そして、浮世絵に共通する空間のとらえ方と言われるのが、水面に浮かぶ睡蓮の色彩とゆるやかなカーブを描く日本風の太鼓橋。特に太鼓橋は、それがなければ焦点が定まらない画面に構図的なアクセントを与えています。
オルセー美術館所蔵。
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2+

ルーアン大聖堂 クロード・モネ

19世紀フランス印象派の巨匠、クロード・モネの作品です。
ルーアンはセーヌ河の水運拠点として発展し、かつてはノルマンディー公国の首都でした。本作品はモネがルーアン大聖堂を描いた全33作品の連作群のひとつです。
作品群はモネが大聖堂に当たる陽光と、陽光が作り出す陰影の時間経過による変化と効果に取り組む為、聖堂前にキャンバスを複数枚並べ、太陽の動きと共にモネ自身が移動しながら制作したと言われています。
オルセー美術館所蔵。
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3+

ゴディベール夫人の肖像 クロード・モネ

19世紀フランス印象派の巨匠、クロード・モネの作品です。
光沢のあるイエローオーカーの裾の長いドレスを着て、柄のある赤いショールを腰に巻き、向こうに顔を向けて立つ女性の全身像。
彼女は、モネの作品の購入者ルイ・ジョアサン・ゴーディベールの妻マルグリットです。
顔がほとんど描かれていない為、彼女が身に纏うものや、後ろに置かれたテーブル、その上の薔薇、絨毯の文様など、周囲に視線が行きます。
印象派の特徴は出ていませんが、タッチはとてもモネらしい作品です。
オルセー美術館所蔵。
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2+

アルジャントゥイユのヨットレース クロード・モネ

19世紀フランス印象派の巨匠、クロード・モネの作品です。
この作品もセーヌ川を題材にした作品です。
暖かい時期、アルジャントゥイユは、ボートやヨットを楽しむ人で賑わいました。
それでは具体的に観て行きましょう。
人物を点景で、そして白い帆や岸辺の授記、赤い家などもスケッチ風のタッチで描かれています。
水面や空の青色、ヨットの黄色、画面右側に描かれる二軒の家々の赤色、そして岸辺の自然の緑色と、基本的に四色のみで構成される作品です。
モネの関心は空よりも水面に揺れ動く帆や家のシルエットなど水の描写にあり、陽光の輝きの美しさも水面で表現されています。
オルセー美術館所蔵。
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2+