自画像:イーゼルの前の画家 オノレ・ドーミエ

19世紀フランス画家、オノレ・ドーミエの作品です。
ドーミエは風刺版画家として知られるとともに、油彩画家としても印象派や表現主義の絵画を先取りし、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、フィンセント・ファン・ゴッホなど、後世の画家に影響を与えた画家です。
それでは具体的に観て行きましょう。
光と明暗の効果が素晴らしい。頭部から体側にまとわりつく斜め上からの光。絵の周辺に映る白い影。画家を照らし出し輪郭をかたどる光は聖人の光輪を思わせ、観るものに孤高の芸術家をイメージさせます。
ワシントンDCのフィリップス・コレクション所蔵。
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洗濯女 オノレ・ドーミエ

19世紀フランス画家、オノレ・ドーミエの作品です。
ドーミエは風刺版画家として知られるとともに、油彩画家としても印象派や表現主義の絵画を先取りし、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、フィンセント・ファン・ゴッホなど、後世の画家に影響を与えた画家です。
それでは具体的に観て行きましょう。
洗濯の山を抱えながら、石の階段を登る女性を描いています。この女性からは、疲労感と同様に力強さも感じさせます。母親として、生活の疲労と高すぎる階段をよじ登る子供を助ける優しさが描写されています。
母親の手をしっかり握りしめた子供は、母親がこれから請け負った洗濯仕事へ向かうことをわかっているようにも見えます。
母と子の力強い量感、存在感が際立つ作品です。
オルセー美術館所蔵。
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三等列車 オノレ・ドーミエ

19世紀フランス画家、オノレ・ドーミエの作品です。
ドーミエは、産業革命によって移り変わる交通手段を主題とした絵画を多く描きました。この作品もそのひとつです。
それでは具体的に観て行きましょう。
三等車は車窓から光が入り、人でごった返し、汚く、固い椅子が並べられています。座席は、一等、二等の席が買えなかった者で埋め尽くされています。
乳飲み子を抱えた母親、バスケットの取っ手を握りしめる年老いた女、ぐっすり眠る少年。三世代が同時に座っています。まるで人生の縮図を表しているようです。成人した男性は後ろ姿のみで脇役です。これは女性が自分の世界を切り開こうとしてることを示唆しています。母親の顔は優しいが、年老いた女の表情は疲れ切っており、長い人生のなかで経験したであろう苦難を物語っています。老婆の抜け目のないまなざしは、鑑賞者をじっと見つめています。
ドーミエならではの観察眼の鋭さと暖かい共感をもって、乗客の内部に焦点を当てた作品です。
ニューヨークのメトロポリタン美術館所蔵。
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