トビアスとその家族と別れる天使

レンブラント・ファン・レインが、旧約聖書外典「トビト記」の物語を描いた作品です。
左にトビト一家の様子が描かれています。手前で両手を地面につけて感謝の意を表しているのがトビトです。 その右隣で両手を胸の前で開いているのが息子のトビアスです。トビアスは旅の間ずっと一緒に過ごして来たアザリアが、実は大天使ラファエルの変身した姿だったと知って驚いています。 大天使ラファエルはトビアスの目の前で飛び上がり、「大天使」であることを証明しています。
後方の左で合掌している女性はトビアスの妻サラです。 サラも大天使ラファエルのおかげで悪霊のアスモダイを退治してもらいました。 神の御業(みわざ)によって結婚生活が送れるようになったわけです。
サラの右に立っている女性はトビトの妻アンナです。 有翼の大天使が空高く舞い上がる姿を怖くて見ていられない様子です。
トビトたち家族は大天使ラファエルの指示に従い、この一連の出来事を書き記しました。
それが現在、旧約聖書外典「トビト記」として後世に伝えられていると言われています。
<MAP>

7+

瞑想する哲学者

大画面と、光と影の明暗を明確にする技法を得意とした画家、レンブラント・ファン・レインの作品です。制作年は1632年。 レンブラントは、同じオランダのフェルメール、イタリアのカラヴァッジョ、フランドルのルーベンス、スペインのベラスケスなどと共に、バロック絵画を代表する画家の一人です。
部屋の奥まったところに瞑想する老人が小さく描かれ、その前には閉じた書物が置かれています。階段をはさんでこちら側にいる召使の周囲には日常的な用具が描かれています。こちら側が世俗的な世界を表し、超越的な光をもたらす窓のそばで瞑想する老人の姿は、知性の世界の象徴です。
<MAP>

4+