バルダッサーレ・カスティリオーネの肖像

この絵のモデルは、署名な人文主義者バルダッサーレ・カスティリオーネです。北イタリアのマントヴァ出身で、人間の理想の姿について記した「廷臣論」が有名です。
この絵が描かれた頃、ラファエッロはサン・ピエトロ大聖堂の造営主任や古代遺跡発掘監督官に任命されるなど、絵画・壁画装飾からさらに活躍の範囲を広げており、 バルダッサーレ・カスティリオーネ とも親交があったようです。 この作品の組んだ手や口元からは理性や抑制が感じられます。黒を基調とした服装からは品格が、そして目からは意思と相手への尊重が伝わってくるようです。これらは作者がモデルの人格をよく理解しているから描けたのではないかと言われています。 この作品のモデルの角度や黒を中心にした配色は、ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」を下敷きにしています。
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