十字架を担う聖アンデレ

17世紀ナポリ派の始祖的存在の巨匠フセペ・デ・リベーラの作品。
静寂の中で差し込む光で聖アンデレを浮かび上がらせることにより、聖人の深い精神性を表現しています。このような表現手法がリベーラ様式の特徴であり魅力と言われます。
聖アンデレは東方正教会(ギリシア正教)の地、ギリシアやロシアで特に崇拝されている聖人で、キリスト十二弟子のひとり。兄は十二弟子の筆頭である聖ペテロです。聖アンデレはローマ総督アイギアスの怒りを買い、笞打ち刑に加え、X形十字架へ逆さ吊りの刑に処され殉教しました。
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エビ足の少年

この作品は1642年に描かれた、バロック・ナポリ派の巨匠フセペ・デ・リベーラの代表作です。ルーブル美術館に展示されています。
「えび足」とは、この絵に描かれた少年の、不自由な右足を意味します。障害をもち、身長の伸びが途中で止まったと思われる少年は、不快ともとれるほど歯並びは悪いが、屈託のない笑みを浮かべ、鑑賞者の方を見つめています。少年の手には歩行用の杖とともに、1枚の紙片が握られ、そこには人々に施しを勧める言葉「神への愛故に、私へ施しを与えたまえ」が読み取れます。この絵は単なる風俗画ではなく、カトリック信徒の務めとしての「慈善」を勧める意味があります。
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