ケルメス(村祭り)

ピーテル・ブリューゲルの息子、ピーテル・パウル・ルーベンスの作品。ルーブル美術館所蔵。
村祭りの描写の中で、人間の野卑さを表現する、北方絵画の伝統的な形式で描かれています。前景の小屋の中に描かれた大食いの象徴である豚の醜い顔に人間の野卑さを表しています。
しかし、この作品におけるルーベンスの関心は人間の野卑さだけではなく、異なる世代が陽気に混じり合った祭りの賑やかさも表現しようとしています。
婚礼もしくは収穫の終りを記念している宴会は、茶色の色階を用いて描かれた農場で繰り広げられています。画面の構図は三角形を基本に、その中に陽気なファランドールを踊りながら列を成した農民の喧騒がひしめき合っています。ダンスをする二人組の連なりがアラベスク模様のように流れ、一つの動きを形作っています。全体の目まぐるしい渦の印象が、反響し合う無数の曲線によって強調され、生きる喜びと感覚の悦楽を表現するために、多彩な人物像の陳列を観ている者に与えてくれます。
まるで子犬のように大騒ぎをする者、地面の上で直に飲み食いをする者、赤ら顔の肥った女の乳房をむさぼるように飲んでいる幼児、恋愛ゲームにあからさまに身を委ねるその場限りの恋人たち・・・
これらの生命の興奮が、晴朗な光り輝く空に溢れた穏やかな風景の広がりにより強調されています。
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マリード・メディシスの戴冠式

この作品は、17世紀フランドルの画家ピーテル・パウル・ルーベンスの代表作「マリー・ド・メディシスの生涯」の24連画のひとつです。
アンリー4世が、ドイツ遠征を前にして、不在中の統治権を王妃のマリー・ド・メディシスに預けることとなり、その権威を強化するため、1610年5月13日サン・ドニ聖堂で王妃の戴冠式を行いました。ルーベンスがこれを描いたのは、戴冠式の十数年後です。歴史的事実に基づいたこの絵は、300年の後ダヴィッドの作品に影響を与えたとされています。
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マリー・ド・メディシスのマルセイユ上陸

この作品は、17世紀フランドルの画家ピーテル・パウル・ルーベンスの代表作「マリー・ド・メディシスの生涯」の24連画のひとつです。
フランス王アンリ四世の妻でルイ十三世の母でもあるマリー・ド・メディシスがリュクサンブール宮殿を装飾するために注文したものです。
アンリ四世と結婚するために、海路はるばるイタリアからマルセイユに到着したばかりの花嫁マリー・ド・メディシスを史実に基づき描いています。 左上にメディチ家の紋章、左下には警護する海の神ネプチューンとトリトン、王妃の足下には到着を喜ぶ3人の海の精ネレイスがいます。
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