十字架を担うキリスト

15世紀ルネサンス期のネーデルラント(フランドル)の画家、ヒエロニムス・ボスの作品。
ボスは聖書に基づく寓話を題材に幻想的で怪異な作品を描きました。その作風はピーテル・ブリューゲルを始めとする後世の画家に大きな影響を与えたと言われます。
それでは、本作を見て行きましょう。
主題はエルサレムで捕らわれたキリストがユダヤ人から愚弄され、さまざまな辱めや暴力を受ける「キリストの嘲弄」の一場面です。
情景描写をすべて省いて十字架を担ぐ無抵抗なキリストの顔を中心に、これを取り巻くグロテスクな人間の顔を悪夢の様に象徴的に描きました。
善であるキリストの姿と、悪であるユダヤ人の対比を、容貌によって巧みに描き分けています。
ベルギーのゲント美術館所蔵。
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荊冠のキリスト

15世紀ルネサンス期のネーデルラント(フランドル)の画家、ヒエロニムス・ボスの作品。
ボスの絵画は、聖書に基づく寓話を題材にした幻想的で怪異な作風が特徴であり、それぞれの主題や制作意図も謎に満ちていると言われます。その作風はピーテル・ブリューゲルを始めとする後世の画家に大きな影響を与えました。
それでは、本作を見て行きましょう。
主題はキリスト受難の逸話「裁かれるキリスト」です。マルコ伝によると「兵士たちはイエスを総督官邸に連れて行き、紫の衣を着せ、荊冠を編んで被らせた」となっています。左の兵士は荊冠をイエスにかけようとし、右下の男は衣を着せかけています。しかし衣の色は紫ではなく、やや赤みかかった白です。
これはボスの創意で、白い衣とキリストの白い顔を無垢なものとして浮かび上がる事を狙っていると言われていますが、本当のところは謎です。
ロンドンのナショナル・ギャラリー所蔵。
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快楽の園

初期フランドル派の画家ヒエロニムス・ボスの代表作。
三連祭壇画で、両翼は裏と表に描かれており、閉じた時に両翼パネルが合わさって「天地創造」を表します。
開くと写真の様に、左に「エデンの園」、右に「地獄」、中央画面に「快楽の園」が描かれています。
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