長い首の聖母

イタリアの画家パルミジャニーノの作品で、マニエリスムの中で最も優美な作品のひとつです。
それでは、マニエリスムの特徴からこの作品を観て行きましょう。
聖母マリアの身体はが長く引き伸ばされ、身をくねらせています。これがマニエリスムの特徴です。そして、どこか非現実的な明暗となまめかしい色彩と聖母マリアの魅惑的で艶かしい眼差しは、宗教的礼拝像としては、並外れて優美で官能的です。
また聖母マリアの膝で眠る幼児キリストの身体も引き伸ばされています。
聖母マリアの膝の上で安心してぐっすりと眠り込んでいるように見えますが、
青ざめた額と力なく垂れ下がる左腕は将来やってくる受難の悲劇を暗示しているかのようです。
フィレンツェのウフィツィ美術館所蔵。
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凸面鏡の自画像

パルミジャニーノの代表作。ウィーン美術史美術館所蔵。
パルミジャニーノは、マニエリスム初期から中期(15世紀)にボローニャやパルマ、ローマなどで活躍した、同時代を代表する画家です。
当時は平面鏡を製造する技術が確立されておらず、鏡といえば凸面鏡が一般的でした。本作はパルミジャニーノが21歳の時、床屋の鏡台を覗き込んだ際に着想を思い付いたそうです。凸面鏡に写した自画像や、拡大し歪曲した手を始めとする周辺部分の表現が素晴らしいと評価を受けている作品です。パルミジャニーノの表情は、21歳とは思えぬほど若々しく端正な顔立ちをしていますね。
パルミジャニーノは37歳でこの世を去りました。
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