老人とその孫

この絵画は、ルネサンス期のイタリア画家、ドメニコ・ギルランダイオによって、1490年に描かれた作品です。ドメニコの有名な作品の一つで、感情に訴える痛切さが顕著で、作品のリアリズム性は、15世紀の肖像の中では独特な作品であると評されています。
絵には、赤いローブを着た老人と、老人の腕の中に抱きしめられるように、同じく赤を身に付けた少年が描かれています。暗い壁に反して、イルミネーションが施された室内の中で、二人は腰かけています。彼らの右後方には窓があり、その向こう側に広がる、でこぼこした地形や曲がりくねった道の風景は、ドメニコが描く典型的な背景描写です。
老人が身に付ける毛皮のローブやフード、少年の上品なダブレット(腰のくびれた胴着)や帽子は高貴な地位であることを示しています。老人の年老いた思慮深い顔と、少年の優美な横側の対比は、絵の痛切さを強調しています。
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