大法官セギエの肖像

この作品は、フランス古典主義時代を代表する画家シャルル・ル・ブランの代表作です。 本作品に描かれているのは、シャルル・ル・ブランを若い時分から庇護し援助した大法官セギエが騎乗する姿とその一行です。
大法官セギエを中心に、その同一線上の人物らの安定的な構図や構成、色彩的装飾を抑えた統一的な色彩表現、高度な技術による写実的描写にフランス古典主義の規範的表現が示されています。抑制的でありながらも、大法官セギエの人物像と場面的表現に肉薄した色彩の使用は、今日でもフランス古典主義時代の代表的な肖像画として広く知られています。
騎乗の大法官セギエは黒色の帽子と質の良い豪華な衣服を身につけ、手綱を握りながら観る者の方を向いているほか、セギエが跨る白馬も神話に登場するかのような品が感じられます。またセギエの腰部分の横線上に次官らが配されており、それぞれセギエを囲みながら傘持ちなど己の任をこなしています。
彼らの規範的かつ実直でありながらも、やや甘美性を携えた表情や表現に画家の優れた画才と芸術的感覚を感じさせる作品です。
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