バッカス

イタリアのバロック時代の巨匠、カラヴァッジョの作品です。フィレンツェのウフィツィ美術館所蔵。
カラヴァッジョの描いた古代の酒神バッカスは、神というよりも神に扮装した少年といった印象です。手前の皿の果実は熟しきって腐りかけた皮から虫食いの跡に至るまで、丹念に描かれています。当時の絵画の主流であった観念的な身体ではなく理想化された完璧なる肉体を持つ古代神でもなく、生々しい存在感を持つこのバッカスは、新しいバロックの自然主義を切り開きました。
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女占い師

この絵画はカラヴァッジョの作品です。「女占い師」には2つのバージョンがあり、原作は1594年に描かれ、ローマのカピトリーノ美術館に展示されています。2作目(本作)は1595年に描かれ、パリのルーブル美術館に展示されています。
少年は少女の顔を満足そうに見つめ、少女も少年を見つめ返しています。しかし、よく絵を見てみると、少女は少年の手を握りながら、彼の指からこっそり指輪を抜いており、少年はそれに気が付いていない様子です。
当時、このような庶民的な画題は、オランダ画家たちにより多く描かれていましたが、伝統あるローマに於いて、一流の画家であるカラヴァッジョが描いたことはセンセーショナルな出来事でした。カラヴァッジョによる世俗的な絵は彼の後継者に大きな影響を与え、ローマでも同様な風俗画が数多く描かれるようになりました。
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